最近電球を交換しましたか?
私は LED電球ばかりになって、
めっきり電球を交換するという機会が減りました。
電球売り場にはルーメンとかルクスとか、
普段は聞きなれない言葉があふれていますよね。
LED電球が出たての頃は、
今ひとつどれを選んだらいいのかわからないのですが、
60W相当とか、100W相当とか、
今まで使っていた電球を基準に選ぶことができると、
「じゃあ同じくらいでこれかな…」とか
「もうちょっと明るく」といった風に選んでいました。
ところで、その60Wとか100Wとかってどの位の明るさなのでしょうか?
60Wの電球で810lm(ルーメン)
100Wで1520lmと規定されています。
引用元
日本照明工業会
電球型LEDランプ性能表示等のガイドライン
このルーメンというのは一定時間にある光源から発せられる光の総量です。
「じゃあこれが強いものを選べばいいのか!」
というとそうではなく、供給される量が一緒で受け取る面積が変わると、
均した明るさは少なくなりますし、
仕上げの反射率によっても印象は異なるでしょう。
うーんじゃあ結局どれがいいのでしょうか。
この様に光の設定には変数が多く、煩雑になるので、
「壁を白くして拡散する照明を天井につける」という
汎用的な答えが日本で支持されているのかもしれませんね。
学生時代にフィンランドで暮らしていた際は、
天井にくっついて、天井も壁も均質に照らすシーリングライトは少数派。
ダイニングやソファ周りなど、フロアランプなども用いて
必要な箇所を思い思いの照明で照らしていました。
私は雰囲気があって好きなのですが、
陰翳礼讃も今は昔、現代の日本の感覚では薄暗いと感じる方も多いと思います。
照明が必要になる時間は1日の中の数時間ですが、
家にいる時間の中では、少なくない割合ですよね。
夜は夜だから、抑えた適度な明かりも良いし、
光に満ちたリビングも良いですね。
どんな光の中で暮らしてみたいか、
というものさしをもう一度考えてみませんか?
(Kobayashi)