展開図というのをご存知でしょうか?
サイコロを頭の中に思い浮かべていただいて、
床についている面が平面図だとすると、
その面を囲4つの立ち上がった面に該当し、
平面図には描けない高さ関連の情報を記していく図面です。
この図面はとても大切な図面で、
それぞれのお部屋やそれぞれの仕様の横串を刺していく作業なのですが、
・どこもそれぞれの特徴を生かしているか
・それぞれの部屋のつながりがどうか
を確認していきます。
例えばSさま邸の廊下では
照明は床面だけを狭い範囲で照らす照明にしつつ
リビング側から見たときは奥のブラケットライトに目がいって、
寝室側から見たときはアーチの輪郭に目がいって
大きな梁に目がいかないようにしながら奥行きを感じやすいようにしてあります。
この展開図を描いていくと、
「これで全部つながった!」となる瞬間があって
その腑に落ちる感覚があるまで、
何度も何度も図面を描いてお客様と打ち合わせをして…を
繰り返していきます。
展開図をご覧いただくのは、
設計の打ち合わせがある程度進んでからなのですが、
「こんな考えでこんなデザインです」というのが
色々詰まった図面です。
そのステップもお楽しみに。
( kobayashi)