仕上げを見る距離

仕上げを見る距離

こんにちはsaitoです。
3ヶ月に一度くらいの頻度で、友人から演奏会の誘いがあります。
今はオーケストラでもなく、ソロでもなく、小規模な室内楽がいいなーとオーダーをすると、
いくつか候補の連絡がくるすばらしいコンシェルジュ!
それで、先日は上野の「石橋メモリアルホール」ヘピアノトリオを効きに行ってきました

ホールは、数年前に改修された建物のようですが、新築同様とてもきれいでした。
音楽ホールでは、室内の仕上は木や石のことが多いのですが、ここのホールは壁はコンクリート。

客席に座って開演を待っていると、グレーの壁の濃淡に気付きました。基本的に演奏中は撮影NGですが、
開演前ということで壁際へ行って写真を撮ってみるとグレーの濃く見えた部分は、大きめの骨材ありの研ぎだし仕上げ、
グレーの薄い部分は通常のコンクリート(表面はサンダー掛けされ平滑)。

10m以上も遠くから見るので、濃淡の差として見えるけど、近くまでくると質感の違いがわかります。
住宅規模だと、そこまでの距離感がある事は少ないけど、仕上材のサンプルを手にとってじっくり見定めるのと、
いざ住空間で仕上げ材が施工された箇所を目にする仕上材との距離感はやっぱり少し違うように思います。
「少し離れて見る」ということは大事ですね!

また、通路部分の壁が、白塗装から一部白レンガ(ブリックタイル?)の仕上げに切り替わっていました。

色味は同じですが、そこに素材感があると雰囲気が良く惹かれます。素材の質感が、自然光や照明のあかりで
表面の陰影が際立つのが良いです。

ヴァイオリン、チェロ、ピアノのトリオの演奏では、初めて聴いたラヴェルのピアノトリオが衝撃的で、
帰宅後もYou Tubeで何度も聴いています。

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