皆さんこんにちは!
今回もヴィンテージな物や建物が大好きなNabeが、
別荘文化ブーム時代に建てられた、葉山にある洋館をご紹介致します!
逗子からバスで15分、少し入り組む小道を登ったところに、
この加地邸がひっそりと佇んでいます。
加地邸はフランク・ロイド・ライト(落水荘や帝国ホテルを設計したアメリカの建築家)の弟子、
遠藤新(甲子園ホテルや自由学園を設計)の設計で昭和3年に完成しました。
なんと柱にも大谷石が!
前回もブログでもご紹介した通り、明治から昭和の初期にかけて別荘文化が発達し、
加地邸もその内の1つであり、三井物産の重役が施主として建築されました。
昨年の秋に初めて一般向けに公開され、大きな反響を集めました。
そのため、今年の春にも公開し、保存へ向けた動きが活発化しています。
この建物の特徴は、大谷石を建材として積極的に用いているということです。
大谷石は栃木県宇都宮市を主な原産地とし、耐火性に優れ、重量も軽く、
なにより加工が容易にできるという点から、フランク・ロイド・ライトが非常に好み、
ライトの建築物には大谷石がよく使われています。
遠藤新も師匠であるライトの影響を受け、この加地邸にも建材として取り入れました。
建築当時、近所の住人が一緒に大谷石を運び、
地域ぐるみでこの加地邸が建設され、今に至ります。
(ライトと遠藤新については次回以降、じっくりとご説明したいと思います!)
次回の公開は未定ですが、住宅遺産トラストというサイトで情報を入手できますので、
葉山へお越しの際はぜひチェックをしてからお越しください!
(Nabe)
これ見れば、リノベの全てが分かります。
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