トイレの排水は「汚水」、
それ以外のキッチン、浴室、洗濯機…その他諸々の排水はまとめて、
「雑排水」と呼ばれて排水の経路を区別しています。
トイレは「汚水」として排水されますが、
トイレ内にある手洗い器からの排水は、「雑排水」として
それぞれの配管に接続するのが普通です。
ややこしいのですが、
タンク式のトイレの上部についている手洗いの水は、
トイレを流すときに使うので「汚水」として排水されます。
タンクレスのトイレが普及してきたのは、
それほど前の事ではありません。
そのためか、
A.トイレのレイアウトが洗面と近く、洗面が手洗い器を兼ねる
B.マンションの「トイレの手洗い=タンクの上」で十分!と考え設計されている
といったケースが一定数を占めるのではないでしょうか。
リノベーションの際発生する、トイレの手洗い問題とは…Bの場合。
そして「トイレはタンクレスがいい!」(手洗いが別に必要)けど、
B「もともとタンク上の手洗いしかない」ということは手洗い用の給排水がないということ。
上記の場合、元々トイレ用の手洗いがないので、
給排水の経路は近くにはないと考えられます。
となると、
1.周囲の床を上げる等して、経路を確保する
排水勾配のことを考えると、けっこうな高さになってしまう可能性があります。
プラン上の大きな制約となり、その分を何かに活かせないのであれば、
避けたい選択肢です。
または
2.各メーカーからタンクレストイレから
洗面の給排水を分岐してとるタイプの商品を選ぶ
このタイプの商品はどうしても表に出てきてしまう配管をなんとか隠しているのですが、
すっきりとしたタンクレスのトイレのデザインとちょっと
ミスマッチにも思えてしまいます。
需要が少ないのか、給排水の長さを調整するオプションも限られていて、
造作で隠すことも難しいところが悔しいところです。
こうなってくると
3.タンク式のトイレのスタイリッシュなものを選ぶ
というのも候補に戻ってくるかもしれませんね。
トイレの手洗い器問題いかがでしたか?
リノベーションのトイレ周りでは、こんなことを考えてご提案しています。
(kobayashi)