こんにちは、kuwayamaです。
住吉リノベ、今回は「玄関と廊下」について。
〜〜前回までの様子はこちら〜〜
住吉リノベ現場レポvol.1:スケルトン
住吉リノベ現場レポvol.2:「1/50」と「1/1」を行き来する。
住吉リノベ現場レポvol.3:断熱材について
住吉リノベ現場レポvol4:床を組む
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私たちがよく出会うマンションの間取りには、大きく2つあります。
- ︎田の字タイプ
- 左右振り分けタイプ
Yさま邸の解体前の間取りは「田の字タイプ」でした。
田の字タイプの場合は、玄関に入って個室二部屋と
洗面室トイレお風呂とキッチンが四分割に振り分けてあり、
その先にリビングという間取りなので、
リビングにたどり着くまでに長い廊下ができます。
(画像ピンク部分が廊下、ブルー部分が部屋)
左右に扉がいくつも並んでいるだけで動線以外の役割がないこの廊下を
なんとか最小限に抑えて、その分リビングや他の部屋の広さを増やしたいと
いつも頭を悩ませるのですが、Yさま邸の場合はこうなりました。
幅も奥行きも広く確保した玄関土間の左手に小上がりの客間を設け、
水周りとWICを右に曲がった先に振り分けました。
廊下は玄関に対して垂直に、動線はT字になっています。
リビングへの入り口は正面の壁の左手の引戸。
移動距離としてはほとんど変わりませんが、
ただ通過するだけの細長い空間がなくなり、
いろんな役割が生まれました。
- 玄関に入った時に閉塞感がない
- 靴を脱ぎ履きしたり土間で作業したりする際に小上がりに腰掛けられる
- 廊下を通過中にドアを開けるひととぶつかる可能性が低くなる
- リビングに入ったときに奥行きが感じられる
玄関正面の壁には、さりげなく飾り棚を。
玄関の正面にはリビングの入り口がくることが多く、
それをガラスドアにすることで抜け感を出すこともありますが、
Yさま邸の場合は、敢えて正面の壁で視線を受けとめて、
「迎える」雰囲気を出しました。
白い壁をキャンバスに、絵や写真を飾っても良さそう◎
また、Yさまはご夫婦でスノーボードを良くやられており、
マイボードをお持ちなので、玄関土間の奥行き1.9m×幅1.3mと広くとり、
長いボードを床に寝かせてメンテナンスできるスペースにもしています。
家族やお友達を迎えるためだけでなく、
疲れて帰ってきたときにほっとできたり、
気持ちよく元気を出して出かけられる廊下や玄関、
みなさんならどんな空間をつくりますか?
kuwayama