ストーリーのある建築

ストーリーのある建築

本日はリノベーションからは少し遠くなりますが、建築を紹介します。

建築を学んでいる人なら知っている人が多いのではないか、と思います。

建物の名前は bruder klaus chapel(クラウス野外礼拝堂)と言います。建築家はPeter Zumthor(ピーター・ズントー)。

ドイツのケルンから(ケルンには同じくズントーの代表作のコロンバ美術館もあります)電車で1時間、駅からタクシーで20分!の草原に建っています。

ぼくが訪れたのはたしか2年前の冬のことでした。

タクシーのおじちゃんもよく建築学生の巡礼地になっていることを知っているらしく「あれね!」と慣れた口ぶり。

下ろされた駐車場から見える景色は…草原。何やらここから歩いていくようだ。

10分ほど気持ちのよい草原を歩いているとだんだん見えてきた。

182710_1766010044012_2953025_n雑誌で何度も見ていたから予想はできていたけれど、何もない草原に建つ様子は2001年宇宙の旅のモノリスのようで美しいと思いました。

三角形の鉄でできた重い扉を開ける。閉めて振り返るとこんな見え方をしています。

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そして見上げるとこのような光景が目の前に広がっています。

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コンクリートの型枠として木の幹を円錐状に組み立てて、長い時間をかけて燃やしたために、このような黒く幻想的な見え方になっています。

ガラス玉がところどころに埋め込まれていて外部の光を反射させとても綺麗です。

このコンクリートも普通のコンクリートではなく、版築(日本で言えば法隆寺の塀などが例にあげられる)で地元の人が少しづつ時間をかけてつくったそうです。

建築だけでなく、そのストーリーを知ることでさらにこの建築を好きになりました。

みなさんもケルンやデュッセルドルフに行く機会があればぜひご覧になってください!

(sagayama)

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