転勤族の悲しき子どもでした。
顔も思い出せない元クラスメイトが引越す際にくれた文集がなんだか切ないです。
関西に生まれたけれど、関西弁を喋るほど長くいたわけでもないですし、
長い間、東京に近い場所に住んでいたけれど、決して『地元』と呼ばれる場所ではありません。
そして、東京に大きなあこがれを抱いているわけでもない。
実はそのような人って珍しくはないと思います。ましてや、これからどんどん増えていくでしょう。
そんな地縁も持たず、消極的に首都圏に住んでいる人も多くいると思います。
地元の持たない自分でしたが、大学生活で地域に暮らす楽しさを知りました。
その小さな一歩は、町のバーでした。
大学生だらけの町だけれど、そのバーに行けば年齢や立場を超えていろいろな人と知り合いになりました。
町ですれ違えば、挨拶はするし、イベントに誘ってもらったり一緒に遊んだりして、これが町で暮らす楽しさなんだと思ったのです。
今、住んでいる場所では、そんなきっかけのような場所を見つけられず、まだ町の住民になった気がしません。
休みの日にでも、小さなバーを探してふらふらしてみようかな、と書いていて思いました。
リノベーションをするのに、行ったことのないまちで購入するのは危険だと思います。
例えば、そのまちの喫茶店やバー、スーパーにでも行って自分の温度とまちの温度の擦り合わせをするのが良いのかな、と思います。
今の時期だと盆踊りに参加するのも良いかな、と。
去年はビギナー盆ダンサーとしていくつかの盆踊りに参加したsagayamaでした。