雑誌や本に載っている素敵な住宅の事例って
かっこいい背表紙の本が棚にずらーっと並んでいるし、
おしゃれなソファに素敵なクッションが添えられているし、
リネンは全部色が揃ってて
ふんわり洗濯されてて良い匂いがしそうだし…
と、ハコ自体が素敵に設計されているだけでなく、
置いてある家具や小物によって更に良い空間になっているんですよね。
特に外国の住宅とかですと、
色使いや天井高、サッシ枠の細さやサイズなど
日本の住宅とは異なり、普段見慣れているものではないからか、
何割増にも見えて、ついつい憧れてしまいます。
本棚やキッチンなどは造作にしたり、
お風呂はユニットバスではなく在来にすることで
新築や賃貸とはひと味違う空間が造ることができます。
ですが、水栓やトイレ便器などの設備機器などは
自分ではさすがにつくる事ができないので、
いくらお金に余裕があったとしても、
あるものの中から選択しなければなりません。
洗面ボウルやトイレ便器などはデザインや素材など
アンティーク物なども含めると
全部網羅できない程バリエーションが幅広く、
お好みにあったものを選ぶ楽しみがあります。
ただ「洗濯機パン」に関しては悲しい事に
いくつかのメーカーが製造しているのものの、
白のプラスチック製のもの以外見た事がありません。
洗濯機パンは洗濯機から水漏れしたときに
受け皿になるという役目がありますが、
水漏れすることは滅多にないことから
洗濯機パンを設置しない場合もあります。
せっかく素敵に作った洗面室に
生活感がありありで浮いてしまいそうな洗濯機パンは
置きたくない…
でも個人的には万が一水漏れしたら、と考えると
設置しておきたい気持ちもあり悩ましい…
白と黒で色が選べる、というだけでもいいのですが。
どこかのメーカーからかっこいい洗濯機パンを
出してくれないかな、と切に願う今日このごろでした。
写真は、文章とはあまり関係がないですが
個人的に好きな建築家ユニットLacaton&Vassal設計の集合住宅の洗面室です。
低所得者向けのローコストな住宅を多く手がけており、
簡素ながらも素敵な住宅を設計しています。
(kuwayama)