住空間の設計デザインしている人にとって施主との関係はどうあるべきか。
言い換えると、そこに住む人にとってリノベーションで何を実現させるべきなのか。
そんな事を常に考えているような気がします。
それはしっかり考えるというより、全身で感じ取るという感覚に近いです。
「ライフスタイル」という言葉が浸透し、「インテリアショップ」ではなく、
「ライフスタイルショップ」とうたっているお店もよく目にしますが、
やはり大切なのは「自分らしく」なのだと思ってなりません。
「自分らしくって?」
難しく考えないで、好きなモノや好きなコトを思い浮かべれば、
それも自分らしさなのだと。
僕の好きな本に多木浩二の「生きられた家」というのがありますが、
住空間というのは住んでいる人がいなくても、どんな人が住んでそうか
なんとなく分かってしまう独自性の塊みたいなものだとして捉えています。
これってお店では買えないです。そして時間がかかります。
(sagayama君のブログにもありましたね)
そんな時間を要する住空間に対して、リノベーションの設計は
やはり「そこに住む人にとって何を?」から始まるのだと思ってます。
そして、10年後に↓こんな感じで「自分らしく」住み続けて
もらえていることを期待しつつ日々の業務を行っているように思います。
先月引渡を終えたお客様よりこんなありがたいお言葉を頂きました。
「デザインを押し付けることなく、施主の要望を建築というソリューションで具体化する。どちらかというとそんなコンサルタントのような印象を受けました。」
うれしいっす!
okano