衣食住。
人が生活するのには、欠かせないこの要素。
EcoDecoでは、住を提案しているわけですが、衣と食の要素も住には欠かせません。
この3つはそれぞれが、それぞれにいろんな角度から影響しあっているものなんだろうなぁと思っています。
今日はその中の、食に関して、ご存知の方も多いかもしれませんが、おすすめの提案を。
「一汁一菜でよいという提案」 土井善晴
テレビでもご活躍の料理研究家、土井善晴さん。
とてもおおらかで、なんだかいつも楽しそうで、そしてどのレシピもシンプルな工程でおいしい!
(テレビで見るならNHKきょうの料理での、後藤アナウンサーとの掛け合いが楽しいのでおすすめです。)
そんな土井先生が提案する、一汁一菜とは、、、
毎日の食事、仕事に追われる日々、今日のおかずは何にしよう、、、という悩みを解放。
ご飯とお味噌汁、それにお漬け物があればなお良し。毎日の食事はそれで充分。
気持ちと時間に余裕がある時に、おかずを用意すればOK!という提案なのです。
お味噌汁も、だしを取らなくてもOK!
ベーコンや肉を少しいれれば、それが自然とだしになるし、
むしろだしを入れなくても大丈夫。
お味噌汁には何をいれてもいいのです。
ご飯じゃなくて、パンとお味噌汁だっていいのです。
ざっくり言うとそんな提案です。
無理はせず、でも身体のために良いものをちょっとだけ、
簡単なことを丁寧にすることで余裕を作りましょうというもの。
この本の中でなるほどなーと思ったのは、
日本の「ハレ」と「ケ」という概念。
「ハレ」は特別な状態、祭り事。
「ケ」は日常。
日常の家庭料理は「ケ」の食事であり、手間をかけないでよいケの料理に対して、
ハレの料理は、手間を惜しまず、手を掛け作る料理。
この2つの価値観を使い分けることを、日本では昔から自然に行っていたけれど、
今ではそれがごちゃまぜになってしまっていて、そこをちゃんと分けてみよう!ということ。
今日はおかずが少なくてごめんなさい、、といういつのまにか植え付けられていた概念を
すっきり打ち砕いてくれました。
簡単なことをちょっと丁寧に、という本当にちょっとした行動の変化が
新しく豊かな生活につながりそうな予感がして、いいなぁと思っています。
この装丁、茶色い帯はお味噌汁の写真から抽出しているそう。
地の色はご飯、文字は菜、帯はお味噌汁で一汁一菜!
なんだか美味しそうな本なのです。