住空間はその人自身を表現する場であるはず。そんなことを「空間を纏う」をテーマに設計の立場から綴ってみました。
こんにちはokanoです。
前回のブログで少し前振りをしていましたが、先週末に昨年夏に引渡を行ったU様邸に取材でお邪魔してきました。同行したsagayamaも先日のブログでこのことにふれていましたが、引渡後の人が暮らしているお部屋はやっぱりいいですね~。
暮らしやすい空間で、自分たちの好きなものに囲まれて暮らすって、
こんなにも人生を豊かにしてくれるんだなぁと、今日改めて感じました。
またこれからも家を育てていこうと思います。
取材の後にU様からこんなメールを頂いたのですが、
読んだとき、すごく嬉しくなりました!
取材の時に話していた事なのですが、設計士の仕事は空間をつくること。
でも実は、「空間」という言葉は自分の中ではちょっとズレていて、本当は「場」を作っていると考えています。
「空間」はなんだか床壁天井で囲われたスペースという印象がするのに対し、「場」には人間に訴えかける力があるような印象。(一般的には空間という言葉で場という概念を包括して使用してしまいますが、私自身はそんな風に捉えています。トポフィリアです!)
設計では床壁天井を考えることで、それによって囲まれた「空」の部分を
デザインしているのだと考えています。
床の素材、壁の色、天井の高さ、そして、光や風や音など。
それらを統合して「空っぽの空気しかないスペース」をその人にとって居心地の良い「場」になるよう仕立てている感じです。
んー、、、簡単に言うと「無味無臭の空間ではなく、独特のニオイがある空間」です。んー、んー、、、古いけど、「ゲニウスロキ」です。。。
言葉で説明するのは難しいですね。。。
とにもかくにも、場のニオイを感じ取って空間と会話をする。そして自分らしく(自由に)しつらえてみる。それが「家を育てていく」ということなんだと思います。
sagayamaのブログにあったU様邸 引渡直後の画像は取材時にはオープンな収納スペースとして格好良く仕立てられていました!
リンゴの空き箱を積み上げた収納にはクランプを使用して、
遊び心満載です!!(ナイスアイデア♪)