住空間はその人自身を表現する場であるはず。そんなことを「空間を纏う」をテーマに設計の立場から綴ってみました。
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こんにちはokanoです。
先日、昨年末に引渡を行ったM様@西葛西のお宅にお邪魔してきました。
お伺いした目的は「残工事のチェック」だったのですが、お引っ越し後のお部屋にお邪魔できる機会もなかなかないので、スタッフみんなで見学会のような訪問をしてきました!(M様、ご承諾ありがとうございましたー)
今回は 既にお住まいのお部屋なのでお見せできる写真が少ないため、
引渡時の写真も交えてご報告です。
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M様のプロジェクトは過去にもブログに書いてますので、
そちらも読んで下さい。
→事件は現場で起こってる!!
→現場は進むよ、どこまでも♪
→M邸の現場が進んでまーす!
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M様のリノベーションプロジェクトの特徴は、
「ついつい長風呂がしたくなるレイアウト」と
「荒々しい中に繊細なスパイスを効かせたコーディネート」です。
お風呂を窓の近くまで移動させ洗面室越しに外が見える環境にしたのです。スケッチでは、こんな感じです。(この話は次回にしますね。)
そして、2つめのコーディネートですが、お部屋のベースとなる床壁天井は
ラフな存在とするため、躯体表しに無垢のフローリングの組み合わせ。
間仕切り壁はモルタルで荒く仕上げて、白い壁も左官職人さんに荒い下地を
作ってもらった上から塗装としています。(このへんは過去ブログを!)
扉もラーチ合板を無塗装のままとして、汚れるくらいがちょうど良いという
雰囲気を目指しました。
そんなラフでザックリした仕上げをベースにすることで、M様が家具や植物を
持ち込まれた際には良いコントラストが生まれると考えていたのですが、
荒々しい空間に「生活感」という生々しい物が入ったとき、そのコントラストが
生み出す「場のニオイ」がなんとも清々しい感じでした。
↑お部屋の随所にグリーンが置かれた様子は物静かな存在感を醸し出していました。
やっぱり植物とコンクリートの粗々しい感じは相性抜群です!
そして、「繊細なスパイス」として洗面室の入り口ドアには
「真鍮古美色仕上げ」のスチールドアをデザイン。
取っ手もシンプルでスッキリさせて上質な雰囲気を加えました。
M様からは「男性的なワイルドさの中に女性的な要素を取り入れたい」という要望があったのですが、これからM様が創り出していく環境がどのようになっていくのか!?設計した自分もとても楽しみです。
自分の感覚を思い通りに部屋の隅々にまで広げていける。そんな住人と住まいの距離が近くなる「場」が創り出せるといいなー。と思います。
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