随分暖かい日も増えてきましたね。
ダウンジャケットの出番はあと少しでしょうか。
何でダウンジャケットってあんなにあったかいんでしょうか?
「空気をたっぷり含むからあたたかい」ということは、
聞いたことがあるのですが、
空気なんてそもそも身の回りにたっぷりあって、
夏のエアコンから吹き出してくる空気は冷たいし、
冬のエアコンの空気は暖かいですよね。
「空気って、めっちゃ熱伝えてるじゃん」と
言われればそうも思えます。
ところが、
A冷たい(または暖かい)空気が移動してくる
B空気の中を冷たい(または暖かい)が伝わる
ことの区別をしてみると、
ダウンジャケットが暖かい理由が分かりそうです。
エアコンの風はAの前者ですよね。
あたたかかったり冷たかったりする空気が移動してきて、
人がそれを知覚している訳です。
A以外でBのイメージってなにか体験した例がありますか?
風と呼ばれることの多い空気のかたまりの移動以外での
空気の温度の移動の知覚です。
例えば、全部金属製のお玉でみそ汁を混ぜていると、
持ち手の部分も徐々にあったかくなってきますよね。
空気ではこういうことって、
あんまり体験がないのではないでしょうか?
この点が実は空気の熱の伝えづらさを現していると思うのですが、
Bの「空気の中を熱が移動するだけだと知覚できるほど、大きな変化がない」
とすると確かに、熱を伝えづらい、断熱性能が高いと言えそうです。
外壁部分に入れることの多い断熱材のグラスウールは、
綿のような細かな繊維の層になっていて
空気が動きにくくしています。
要はAをできるだけ防ぐ、
外壁で冷やされたり、暖まったりしても
空気の移動という形で
部屋全体にそれが伝わりづらくする役割を果たしています。
空気自体を動かさなければ「熱はすごくゆっくりしか伝わらない」
そう考えるとダウンジャケットも同じことですね。
築年数の高いマンションだと、この断熱の処理がしていない場合があります。
リノベーションの際は、しっかり断熱してあげましょう。
(kobayashi)