床の遮音について整理してみよう

床の遮音について整理してみよう

先日ある物件の前でお客様との待ち合わせをいる際、
たまたま掃除をされていた管理人さんと世間話をしていました。

「我々EcoDecoは、リノベーションなので工事までお世話になるんですよ」
とお伝えした所、
「工事しっかりやってね」という言葉と共に
こんな事をおっしゃってました。

「○階の○○さん、
上の人がリフォーム済みの物件を買って入居したんだけど
歩く音がうるさくてクレームになっているんだよ。
体の大きい人だからドスドスって響くらしくてさ…。
規約にもあるLL40っていうの?
そういうのちゃんと守って工事したのかなあ…」
といっておられました。

「管理人さん、それはたぶんちょっと違う…。」
と思ったのでご説明したかったのですが、
待ち合わせていたお客様がいらっしゃったので、
そのままになってしまいました。

皆さんはこの管理人さんの
床の遮音についての考え方どう思われますか?

管理規約にあるLL-40,LL-45という規制の数値は、
軽量床衝撃音というスプーンを落とした様な軽い音のこと。
子供さんがはねたり、大人が歩いたりする音は
重量床衝撃音(LH)といいます。

マンションの管理規約では、
硬く耳ざわりで不快感のつのりやすい
軽量床衝撃音を中心に規制しています。
そのため前述の例の「ドスドス」という
人が歩く重量床衝撃音(LH)は
軽量床衝撃音(LL)とはまた別の話なんです。

重量床衝撃音(LH)は
床のスラブ自体の厚みであったり、
二重床構造であったり、
その建物のそもそもの構造と関連してくるので、
リフォーム工事でどうにかできる部分は
あまり多くありません。

そもそもLLの基準を満たして普通に生活していれば
そんなに気になるほどではないと思うのですが…。
よほど恰幅の良い方なのかもしれませんね。

…と、そもそもこんなことを突然、管理人さんに伝えても、
お仕事の邪魔になるばかりですね。

音を伝えにくくする為には
ラグやカーペットを敷くのも効果的なので、
音の問題を気にされている方は
ぜひ試してみてくださいね。

(kobayashi)

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