EcoDecoの姉妹サイトである「大人のリノベ」では、50代以上の方に向けたリノベーションでの住まいづくりをサポートしています。
コラムを作成しているときに元にしたデータで、「住み替え・改善の実現困難な理由」というアンケート結果があり、世代別で理由がちがっていたので、ご紹介したいと思います。後半には、リノベーション事例の中で根強い人気のO様邸@外苑前の秘蔵画像もご紹介しています。
EcoDeco世代は「資金の不足が第1位」。では大人のリノベ世代は?
住み替え・改善の実現困難な理由
住宅 | |||
資金の不足 | 物件の不足 | 情報の不足 | |
全体 | 35.1 | 17.8 | 27.5 |
①単身35歳未満 | 26.1 | 20.8 | 21.0 |
②単身35〜64歳未満 | 35.0 | 26.1 | 24.1 |
③単身65〜74歳未満 | 28.6 | 22.0 | 27.5 |
④単身75歳以上 | 21.8 | 13.1 | 28.4 |
⑤夫婦:家計を支える者が65歳未満 | 33.2 | 19.0 | 31.1 |
⑥夫婦:家計を支える者が65歳以上 | 22.3 | 6.5 | 32.1 |
⑦親と子:長子5歳以下 | 46.0 | 29.3 | 24.0 |
⑧親と子:長子6〜11歳 | 40.1 | 25.9 | 22.0 |
⑨親と子:長子12〜17歳 | 45.7 | 22.7 | 22.5 |
⑩親と子:長子18〜24歳 | 43.0 | 14.6 | 30.0 |
⑪親と子:長子25歳以上 | 31.5 | 8.0 | 36.7 |
※資金の不足=「預貯金や返済能力の不足、またはその可能性がある」、「勤務年数などの理由で融資が受けられない、または額が少ない」、「現在の住宅・宅地の売却がうまくいかない」を示す。 ※物件の不足=「予算の範囲で気に入った住宅がない」、「民営の賃貸住宅への入居を拒否される」、「公営住宅などへの入居が困難」を示す。 ※情報等の不足=「住宅の性能などの情報が得にくい」、「物件の周辺環境などの情報が得にくい」、「信頼できる施工業者、仲介・販売業者などの情報が得にくい」、「気軽に相談できる専門家の情報が得にくい」を示す。
EcoDecoのお客様は、30代のご夫婦と小さなお子様がいらっしゃるご家庭が多いのですが、調査データによると半数に近い46%の方が「資金の不足」が理由だと答えていらっしゃいました。それは、やはり結婚や結婚時の引越し、お子様の誕生によって出て行くお金が増えるタイミングですので、当然のことのように感じます。
では、50代以上の大人のリノベ世代はどうでしょうか。データ上、はっきりと大人のリノベ世代と判別できる65歳以上の方の場合、住み替え、改善が困難な理由は資金不足という点よりも、「情報不足」という点にあるようです。
この調査の場合の「情報の不足」とは、「住宅の性能などの情報が得にくい」、「物件の周辺環境などの情報が得にくい」、「信頼できる施工業者、仲介・販売業者などの情報が得にくい」、「気軽に相談できる専門家の情報が得にくい」といった内容です。資金はあるけれど、知ることができないために踏み切れずに住まいを替えられずにいるとしたら、住宅業界にいる者として責任を感じてしまいます。
不動産屋はすぐに見つかるのに、気の合う設計者が見つからない
EcoDecoのサイトには掲載していませんが、実は玄関ホールにはワークスペースもあります。この画だけを見て主人(あるじ)が60代のご夫婦だとわかる方は、そういらっしゃらないのではないでしょうか。
事例の詳細は▽▽▽こちら▽▽▽から
大人3人+犬2頭 モルタル床のワンフロアで開放的に暮らす
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住まいはもっと自由な発想でつくろう!
多くの方が1度目の住まいを取得すると言われている30代のときに見ていたのは、家族の将来のことだったかもしれません。そこで、子供達が大きくなり、やがて巣立っていく過程を包み込んでくれる住まい。
そして、子供達が巣立って、夫婦二人ないし自分一人になった今。あるいは生涯ひとり身を貫く方も多いでしょう。家の性能を向上させること、バリアフリーにすることはもちろん大切ですが、趣味やライフスタイルを楽しめるような住まいがあれば、きっともっと楽しい生活が待っていると思えてなりません。50歳を超えてからの住まいは、もっと自由に。もっと自分らしい住まいのカタチを実現してほしいと願っています。
今回、大人のリノベの発起人である建築家の内山章氏(STUDIO A代表)と弊社代表の谷島香奈子が、大人の住まいをもっと楽しくするためのトークイベントを行います。無料のイベントですので、ぜひお気軽にお越しください。内容は50代以上の方に向けたものですが、年齢制限はありません。これからの住まいを考えるいい機会になりそうですよ。