住空間はその人自身を表現する場であるはず。そんなことを「空間を纏う」をテーマに設計の立場から綴ってみました。
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こんにちはokanoです。
先日、物件事例の取材に行ってきました。物件はK様邸@中目黒!
こちらは今月末にアップ予定ですので、乞うご期待!!
このプロジェクトは面積約41㎡の小さめ物件のリノベーションでした。
お邪魔したのは引渡後4ヶ月が経った先月。狭いながらも家族3人で素敵に
暮らされていて、ワイワイと賑やかなお宅でしたー!
工事中のブログはこちら
>「始まりと終わりの一日でした」
>「自由はどこから?」
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さてさて、このK様邸@青葉台はいろいろとチャーミングなポイントが
あるのですが、このプロジェクトの大きなポイントとしてまずお伝えしたい
ことは「キッチン」です。
玄関入ってすぐのところにダイニングキッチンスペースがあり、
その奥に個室が2部屋あるというレイアウトでした。
(こまかく間仕切られていて狭い!!)
それをこのプロジェクトでは、ベッドルームは最小にとどめ、
できるだけLDKを広くすることにしたのです。
ポイントはキッチンを部屋の中央に配置することで、家事スペースの
充実を図りつつ、廊下兼ダイニングスペースという「1スペース2役」の
スペースを作ったのです!
これにより狭いスペースでも空間を有効に使えることができ、
そして間仕切りを無くしたので、とても開放的になりました。
仕切る壁がないので、各部屋にあった窓がすべてLDKのまどになり、
とても明るく開放的な空間になってます!
キッチン側はモルタル床、廊下側はフローリングとなっていて段差があるのです。
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、作業台の高さとテーブルの高さを
床の段差を利用して実現しているのです!! まさしく空間活用術です!
(この手法はH様邸@鷺沼にもみることができます。)
取材でお伺いした時にはこんな雰囲気に仕上がっていました。
キッチンには調味料や鍋などのキッチン用品、そして電子レンジなどの家電も
必要なので、いろいろな物が置かれることになりますね。
でもそれを(だからこそ!)キレイにコーディネートすることで、
キッチンはすごく魅力的なスペースになると思います。
K様はこのキッチンに植物や豚などディスプレイされていて、
「料理を楽しんでいるんだな〜」と感じることができました。
このちょっとした遊び心って実はすごく大切なことなんだと思います。
ちょっとしたことで心が豊かになるような気がしませんか?
そして、K様邸のエントランスは、緑の空間なのですが、
そこには見張り番が鎮座しておりました!
「空間を纏う」というのは空間を自分らしく“しつらえる”という事でもあります。
人が暮らすことで生まれる「場の雰囲気」って住んでる人が写真に写っていなくても
どんな人が住んでいるのか、なんとなくイメージできますよね!?
設計する側として、その行為をしたくなる空間を作りたいなーと改めて思いました☆
生活を豊かにするために必要な事、それは楽しむ事!
その積み重ねが大切なんだと思います。
空間を纏うに関する過去記事:
>「引き渡し後のM様邸にお邪魔してきました!」
>「空間には独特のニオイがある」
>「デザインの根底にあるもの」
>「暮らしの空間を纏うという感覚」
このK様邸のキッチン、実はIKEAなんです!その話はまた次回。