4月の前半に撮影をしてから、着々と準備を進めてきた南青山の男性お一人暮らしのおうち。
「骨董好き」と聞くと、勝手なイメージでダンディな着流しを着た50代の方が登場するのかな、と思い込んでいましたが、30代の洋服を着た青山が似合う方でした。
和室に骨董、ではなくって、コンクリートの躯体がむき出しになった部分があったり、骨董品が置かれたLDKには当然のようにキッチンという生活感の象徴のような設備が見えたりしますが、違和感がなく、どれも当たり前に鎮座しています。
K様、すごいセンスの持ち主。
事例インタビュー記事の中には、リノベーションのヒントがたくさん盛り込まれていますが、
ひとつだけご紹介しますね。
このおうちのフローリング、なんだか味わい深いと思いませんか?
このお部屋の以前の持ち主さんからひきついだままのフローリングなんです。
きっと、新品のフローリングだったら、空間にある骨董とリノベーションされた箱(空間)をなじませてくれなかったでしょうね。
________________________________________
骨董と聞いて思い浮かべる、ちょっと重厚で難しそうな世界。
そんなステレオタイプなイメージをがらりと変える、伸びやかな開放感と広がりを感じるのがK様邸です。
モノが持つ美しさや歴史を大切にされるK様は、家に対しても「既存利用」という言葉には収まりきらない、
物件そのものの魅力を最大限に活かしたリノベーションをされていました。