こんにちは、kuwayamaです。
先日着工した、恩賜公園近くのY様邸、
解体工事が終わり、スケルトンの状態になりました!
元の間取りが一旦まっさらになって、
パイプスペースの中に隠れていた共用縦管や、
フローリングで覆われて見えなくなっていたガスや給排水管、
躯体壁や柱や梁など、
変更することができない部分だけが残されています。
このリセットされた状態を見るのは、
何度経験してもワクワクします!
さて、今回の物件には、あまりお目にかかる機会が少ないものが。
天井にそって、平べったいシルバーの物体。
これ、キッチンのレンジフードに接続していた排気ダクトなんです。
一般的には直径150ミリの正円形が多いのですが、
今回の物件のダクトは、75×280ミリの楕円形。
つまり、半分の厚さになります。
このマンション竣工時の設計者の方は、
おそらく天井裏をできるだけ浅くして、
室内の天井高を確保する意図があったのでしょう。
ちなみに、浴室とトイレの換気扇に接続していたのは
一般的な直径100ミリの正円の排気ダクトでした。
「壊してみないとできるかどうか分からない」ということばが
よく出てくる中古マンションのリノベーション。
解体後の現場は、それまで竣工図や現地調査で「こうなっているだろう」と
予想していたことの答え合わせをするような場であり、
設計者としては全部○がつくのか、
はたまた新しい問いが現れるのか、
いつもドキドキしながらこの日を迎えます。
今回は特別大きな「開けて(解体して)ビックリ」ということはなく、
計画通りのプランで進められそうです!
(ひとまず、ホッ)
どんな風に工事が進んでいくのか、現場レポの続きをお楽しみに!
kuwayama