今日は、先日オープンルームをさせて頂いたH様邸@鷺沼のキッチン周りに関して。H様邸のキッチンは3.1mと大きなキッチンです。
それに加えて、2.4mのダイニングテーブル兼作業台も製作しています。
オープンルーム時に来客されたお客様から、「この黒い素材は何ですか?」という質問が多くありました。
巷を見回してみても、この素材がキッチン周りに使われているのを見る機会は少ないかもしれませんので、こちらのブログで説明します。
この材料は「リノリウム」と呼ばれる、100%自然素材になります。
こちら、150年以上前にヨーロッパで発明された素材で、現在はヨーロッパに残る3社のみが製造・販売をしています。
公共施設の廊下でよく見られる「塩ビシート」や「塩ビタイル」と呼ばれるものの基になっている素材です。
石油製品である塩ビとは違い、植物を初めとする天然の原材料からリノリウムは作られます。天然の材料ですので、燃やしても有毒なガスは出ませんし、土に埋めると土に戻ります。
ではこの素材、ドコで使われているのかというと、実は、アルヴァ・アアルトがデザインしたスツールでも使われています。
このスツールの座面に使われているのがリノリウムです。このスツールの中でも、黒の座面のタイプのみにリノリウムが使われています。
触った感じはヌメッとしていて、とても触り心地が良いです。
実際に使ってみて感じた事ですが、素材感としてとても良い材料だと思いました。
あまり使われていないのが不思議な感じです。(価格は決して安くはありませんが。。。)
さて、今後も少しづつH様邸の詳細レポートを続けていきたいと思いますので、乞うご期待。