本日もH様邸@鷺沼の詳細レポートをお送り致します。H様邸の天井を見ていると、あまりにも何も無いので普通と違う印象を受けます。
それではドコに照明を仕込んでいるかというと、壁に間接照明用ボックスを作って照明を仕込んでいる訳です。
実はこれ、間接照明を仕込む為のボックスと引戸の建具の上レールも兼ねています。
このように天井に付くものを極力無くしているので、リビングの天井には雰囲気づくりのためこんな仕上げに。
シナ合板を150幅にカットして貼っています。
強い色味や主張が出る訳ではないのですが、これを貼る事で、リビングとダイニングの雰囲気を少しだけ変えています。
天井はすっきりさせたい。けど、やっぱりダイニングの上には自分の好きな照明を付けたいですよね。
ということで、ダイニングの天井だけ照明を付けられる様にしています。
ただ、普通に付けられる様にしている訳ではありません。
天井を彫り込んで、その中に照明コンセントを隠してます。
実は凝ってます。
その彫り込んだ部分の角は写真の様に45度の角度を付けてます。
これにより、「天井に何か付いている」という印象ではなく「天井に穴があいている」印象を受けるので、少し違った見え方、感じ方になります。シンプルな天井のまま、ペンダント照明を付けられると。
僕は、建築においてこのようなディテールや考えがとても大切だと思っています。
手間も掛かるし、お金も掛かる事ですが、このようなディテールの積み重ねが、空間を豊かにしてくれるものと思っています。
でも、ディテールに凝りすぎて、そのせいで予算を圧迫することもありますので、ほどほどに。