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EcoDecoで設計兼リノベーションコーディネーターを務めるokanoです。リノベーション向きの物件探しから設計までをトータルで担当しています。 みなさんが物件探しをするとき、必ず目にするマンション販売図面。EcoDecoのようにリノベーションを前提とした物件探しの専門仲介会社は、その販売図面から「リノベーションでできること」「できないこと」を読み解きながらご紹介しているんです。同じように、これからリノベーションをされる方にも読み解く力を身につけていただけたら!と思い、これから19回に渡って物件を読むコツを伝授していきます。今回は8回目です。
壁についてじっくりとレクチャーします! 内見時、普通に見ている壁もいざリノベーションが始まるとその裏側にある躯体の表情が様々でビックリします。以前ブログで書いた『すっぴんに惚れました♪”』もそうですが、ツルツルでキレイな壁もあれば、ゴツゴツしたワイルドな壁もあり、ノリがベットリな壁もあったりします。
そしてその表情をリノベーションに活かしたくなって工事中に「塗装しないでこのままにしませんか〜?」なんて施主に提案することもしばしば。 そんな訳で、解体後の壁をザーッとご紹介!まずは最近物件事例に登場した「N様邸@清澄白河」の壁です。この壁の左側はコンクリート壁に直でクロスが貼られていました。そのクロスを剥がすとこのようなツルツルした壁が出てきます。壁の右側はタイルが貼られていた壁を解体した跡なので、タイル剥がした痕跡が残っています。その表情の違いは一目瞭然ですね。
▷きれいな躯体壁!
こちらは「U様邸@等々力」の壁です。 これもクロスを直貼りしている壁だったのでクロスを剥がして出てきた壁はなんとも言えない黒光りするすばらしい壁でした。(この壁を見た時の感動は暫定1位です)
▷右側にはベニヤが貼られた糊の跡があります。
同じく「U様邸@等々力」の壁、リビング側です。この右奥のエリアは解体するとノリの跡が出てきました。解体前は和室の押入だった場所だったのでベニヤの板が貼られていたのです。そのノリです。
▷木レンガの跡がありました
「N様邸@清澄白河」の物件にも板が貼られていた壁がありましたが、その解体後はこのような壁でした。これは壁のコンクリートに「木レンガ」と呼ばれるものが埋め込まれており、そこにビスで板を貼っていたようです。躯体表しの壁にする場合このような壁は抵抗感のある人が多いと思います。塗装すれば気にならなくなりますが、そのままではちょっと…。
▷I様邸@石川町のエントランスにある玄関土間スペースです。躯体壁のボンドをそのまま生かしています。
他には「GLボンド」という粘土を団子状にしたような接着材で板を貼り付けた跡のある壁があります。白い斑点みたいなのが接着材の跡ですね。キレイなグリッド状に跡が残っている場合もあり、これはこれでそのまま見せるのもアリかと思います。写真の「I様邸@石川町」の事例がそれですね!
こちらは解体したら建築当時の寸法線が出てきた例です。建設中は基準になる線を壁に書くのでその痕跡。建物の歴史を感じますね!
その跡を残したまま引渡を行ったのですが、お引っ越し後に伺った際は家具や植物の背景になっていて良い感じでした!その時のブログ記事はこちら
と、まぁ〜解体して出てくる壁の表情は本当にいろいろあります。解体してのサプライズではありますが、壁の仕上げ方で解体後にどんな躯体壁が出てくるかはおよそ想像できますので、皆さんもこれを参考に内見されてはいかがでしょうか!?妄想してみると面白いですよ。
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物件を読むコツ9回目は「構造と部屋の雰囲気の関係」がテーマ。「コンクリート躯体の作り方の違い」についてレクチャーしますよ!
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