# リノベーション # リノベーションプラン # 子ども部屋 # 子供部屋 # 間取り
住まいづくりを考えるにあたって、悩ましい問題の一つが子供部屋。幼いころは主寝室の一部でよかった子供のスペースも、大きく自立していくにつれて個室も作ってあげたい…?、でも最終的にはやがて巣立っていくであろう…?と住まいを考える上でもっとも変動の幅が大きな要素と言えるのではないでしょうか。
今後の子供の成長とともに変化する家族の在り方に、家族の人数≒部屋数とするのが一般的な考えかもしれません。もちろん部屋の広さがある程度決まっているとすると、あとはどう分割していくかが大事なのですが、新築のマンションでいう〇LDKという間取以外にも選択肢があるし、そうすることでもっと気持ちよく暮らせるのでは?とEcoDecoは考えています。
そこでこのブログではEcoDecoがこれまでにどんな考え方で子供部屋をご提案させていただいたのか、事例を読み解いてご紹介させていただきます。
M様邸ではキッチンのすぐそばに子供さんたちが勉強するスペースを設けています。実はキッチンは一日の中で人が滞在している時間は少ない傾向のある場所。勉強のために長い時間子供さんが滞在しても、お互いの邪魔になりにくい組み合わせと言えるのではないでしょうか。もちろん家事をしている合間に子供さんが勉強しているのをすぐにみれるということも良い点の一つです。住まい全体という視点からは勉強スペースの一角がリビングに取り込まれている分、視線の抜け≒開放感にもつながります。
S様邸では子供室に残す最小限の役割として寝ることのみを残しました。残りの機能の大部分は家族の共用部分に振り分けることで、子供室をコンパクトな空間にし共用部分を開放的な空間にしています。LDKの一部にあるファミリーホールはご家族が音楽を楽しむスペースでもあり、子供さんたちの勉強スペースでもあり、寝室への通路でもあるS様邸ならではの個性的な場所です。
▷S様邸の子供室の様子。開口も間仕切りの上部の室内窓からと「寝る」という機能に特化しています
子供部屋に限らず個室を作る際には、「その部屋の入り口まで行くための通路」と、「その部屋の中で移動するための通路」を確保する必要があります。「人一人が通れる幅」や「イスがひける幅」というと、決して小さな面積ではなく、設計の際はできるだけ無駄が出ないように設定していく部分です。そのため一つの部屋を数人で使うことで通路に必要な面積を圧縮してその分広々と使うという選択肢もとても合理的です。
子供さんの成長とともにいずれ個室化することは必須だと考えているものの、そのタイミングはまだまだ先。それではそれまで広々した住まいを楽しもうという考え方がベースになっています。現在は主寝室とウォークスルークローゼットとしてつなげている部屋に間仕切りを立てることで、子供室として独立させられるように作ってあります。
U様は30代ご夫婦のお二人暮らし。お仕事もお忙しく子供の予定はこれからとのことでしたが、100㎡を超える広さがある物件は、ご夫婦の書斎とは別に子供室を作っておいても全く狭さを感じない広さです。「〇〇㎡米の中で家族△人でどう暮らすか?」という限定を設ける手前で、そもそも広い物件が多い郊外を選ぶという住まいづくりの選択肢を考えてみるものいかがでしょうか?
家族の収納をまとめているこの部分は、床を作った上で間仕切りを立てているので、後から位置の変更ができるように作っています。ご主人自身も中学から全寮制の学校に通われていたり、子供が育っていく上で家の中に子供部屋が必須の条件ではなく選択肢の一つとお考えでした。子供が自分の意見を持つようになったり、ご家族の在り方がもう少し固まってきた時に部分的にリノベーションをするかもしれないし、しないかもしれない。何が心地よいかを大切に家自体を変えていく、リノベの良さを活かしたとても自由な暮らし方です。
いかがでしたか?子供室の中にある要素として一般的には、
と要素の種類としてはそんなに多くはありません。後はそれぞれの要素をどういうバランスで子供部屋や住まい全体の中に振り分けるかを考えていくことになります。
人の体の大きさは基本的にはある一定の範囲内に収まるので、3つの要素の中でもっとも基準がはっきりしているかもしれません。例えばシングルベッドのサイズ(ゆとりをみて1050×2050程度)を基準で考えてみて、二段ベッドにすると二人分の「寝るところ」を一人分の平面積で確保することができたり、一人の部屋でも下段をデスクなどの「過ごすところ」や収納の「しまうところ」に充てることができるイメージです。
デスクなど個人ですることのためのスペースのみを個室内に用意して、あとはリビングなど共有部分でという考え方が今のところ一般的でしょうか。
大きく分けてクローゼットなどの衣服関連の収納と、本棚などそれ以外の要素に分けられるかと思います。子供の年齢や嗜好に応じて変化していく要素でもありますので、一概にこれだけあれば十分という寸法の目安はありませんが、最もものが多くなるであろう成人した大人(≒両親)よりやや少ないか?という量を見ておけば十分なのではないでしょうか。
3つの機能「寝る」「過ごす」「しまう」を全て抱え込んだ子供部屋≒「個室」ではなくても良いかも?と思っていただけたとすれば、どこまでプライベートな要素として部屋の中に取り込まれていなければならないのかについてご家族で相談してみてください。居室部分をコンパクトにすることができれば、その分のゆとりを広いリビングに充てたり、あるいは物件は狭くても住みたいエリアの物件を選ぶのも良いですし、やはり子供部屋など全体の広さ優先で郊外の広い物件を選ぶのも一つです。心地よさの定義は人それぞれですので、ご自身に合った住まいを考える参考にしていただければ嬉しいです。
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