# 2023年 # 先進的窓リノベ事業 # 助成金 # 断熱 # 窓断熱 # 結露 # 補助金
「窓断熱」について考えている方に読んでいただきたい記事です。2022年までの補助事業から切り替わり、2023年度はこれまでにない最大規模の窓断熱の補助事業が決定しました。「先進的窓リノベ事業」というもので、リフォームの場合、一軒当たり最大200万円までの補助を受けることができます。光熱費が値上がりしている今、窓断熱をすることで光熱費を抑えることが期待できますので、ぜひお読みいただき、お得に窓断熱をしていただきたいなと思っています。宣伝でもなんでもなく、実体験を含めて「断熱大事!」だと思っているので、お伝えさせてください!
まずは窓断熱の効果について、触れておきますね。EcoDecoがリノベーションで関わるマンションの多くは1970〜1980年代に建てられています。その場合の窓は「アルミサッシ&単板ガラス」であることが殆どなのですが、断熱性は低く、外壁面の10%程度と言われています。いくら室内を温めても、熱が出て行ってしまっていては、なんの意味もなくなってしまいます。しかもアルミサッシは熱伝導率が高い(熱伝導率が高い=断熱しない)ので、結露もひどいもの。自宅なのですが、こんな感じでした。
▷ホラーみたいな自宅リビングの窓。とにかく結露に悩まされていました
窓断熱をしたことで、我が家の場合は、結露ゼロになりました(比較写真がなくてすみません)。余談ですが、ほとんどの窓は樹脂製の内窓を取り付けて快適になりましたが、取り付けの都合上1箇所だけアルミサッシのまま、ガラスだけをLow-Eの複層ガラスにしました。以前より断熱性は向上しましたが、アルミサッシ部分からの結露はひどいままですし、断熱性能も内窓取り付けとはかなり違うと実感しています。
どれだけ違うのか?等性能に関しての詳細はYKK APさんの「窓の教科書」で分かりやすく解説されていますので、ぜひご覧ください。
いいのは分かったけど、「高いよね」。そうです、私の場合は70万円近くの費用がかかりました。だって今みたいな補助金制度がなかった(※)んですもの…。 今年窓断熱をお考えの方は、最大200万円まで補助が受けられる「先進的窓リノベ事業」や「こどもエコすまい支援事業」による補助金制度があるんです。
※補助金制度はあったものの、制約が多く適用にできなかったので、次世代住宅ポイントという制度を利用して電動自転車を入手しました。
概要はこちらの通りです。
対象期間も記載していますが、補助事業は早い者勝ちなところがあって、予算に到達してしまうと打ち切られますので、ご注意ください!
<先進的窓リノベ事業>
実施期間 | 2022年11月8日(令和4年度補正予算閣議決定日) ~ 遅くとも2023年12月31日まで |
補助対象 | 高い断熱性能を持つ窓への改修に関する費用の1/2相当等を定額補助(上限200万円)(リフォーム事業者が申請し、住宅所有者等に全額還元) |
申請方法 | 施工する施工会社が事前に事業者登録の上、申請。申請の予約も可能。 | 対象となる工事 | 内窓設置、外窓交換(カバー工法、はつり工法)、ガラス交換*条件あり/いずれも補助額が5万円以上になる工事 |
補助対象製品 | インプラス(LIXIL)、まどまどPlus(AGC)、ぷらまーどU(YKKAP) 等多数あり |
1窓当たりの補助額は工事内容によって変わるのですが、同じサイズでも「断熱性能の高さ」によって変動します。なので、工事金額自体はガラス交換の方が安いのですが、補助額を差し引くと、内窓設置の方がお得になる、という逆転現象も起こり得ます。
もし、既存サッシが「アルミ製」などの金属サッシの場合、「ガラス交換」では補助対象にはなりません。さらにマンションの場合、「サッシ交換」は管理規約によりできない場合がほとんどですので、選択肢としては、「樹脂製の内窓を設置」するという内容で検討するのが現実的です。
どうしてもガラス交換で検討したい場合は、「こどもエコすまい支援事業」であれば対象になります。
また、サッシのガラス溝幅や耐荷重の関係でペアサッシにもペアガラスにも変えることができない場合もありますが、まずはサッシ屋さんに相談してみてくださいね。
では、いくらくらいの補助金が受けられるのでしょうか、試算してみます。今回試算に採用したインプラスは、EcoDecoの事例でもよく取り入れている製品だったので、選定しました。
【前提条件】
・区域区分:6地域 東京都八王子市
・既存サッシ:アルミ製
・交換するガラス:複層Low-Eガラス
・付設する製品:インプラス for Renovation(窓の性能区分 S)引き違い2枚窓
MODEL PLAN
【補助額】
サイズ | サイズ区分 | 内窓本体費用 | 補助額 |
1530×615 | S | 113,000円 | 36,000円 |
1730×1810(2カ所) | L | 227,000円×2=454,000円 | 84,000円×2=168,000円 |
1730×600 | S | 87,000円 | 36,000円 |
1200×600 | S | 75,000円 | 36,000円 |
1685×855 | S | 113,000円 | 36,000円 |
1730×1315(2カ所) | M | 138,000円×2=276,000円 | 57,000円×2=114,000円 |
1730×1770 | L | 227,000円 | 84,000円 |
総額 | 1,345,000円 | -510,000円 |
*補助額の算出が目的なので、Aはカタログ掲載の定価を記載しており、実際の購入額とは異なります。工事費別途
この家の場合では、試算上51万円も補助を受けることができることがわかりました。これなら検討したい!という方も多いのではないでしょうか。
先進的窓リノベ事業のサイト内の「我が家の断熱窓検索」で、補助額や対象製品を検索することができますよ。
窓断熱はリノベーションと一緒に行わなくても工事可能ですが、納まりの美しさを考えると、同時に行うのがおすすめです。(我が家の実体験!) これはお得な制度で、早めに締め切られる可能性がありますので、ご検討はお早めに。
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