「つくる人」、紹介します-EcoDecoに関わる人々

「つくる人」、紹介します-01|KEFI WORKS

# リノベーション # 工務店 # 施工会社 # 紹介

「つくる人」、紹介します-01|KEFI WORKS

EcoDecoは2006年に創業してから中古マンションを中心に、不動産の仲介から資金計画、設計、施工までをトータルでコーディネートしています。その工程の中で「施工」については数社の施工会社と提携をし、リノベーション工事を請け負っていただいていて、それぞれに特長があります。これからEcoDecoでリノベーションをしていただく方、してみようかなと思ってくださる方に「こういう方々が作ってくれるんだ」と感じていただきたくって、EcoDeco代表の谷島が施工会社や建築家さんを訪ねて、働く方にお話を伺う新シリーズ。

第一回目は、東京都大田区にオフィスと工場を構えるKEFI・WORKSさん。

オフィスと工場が入る建物の入り口は、通りから少し入った場所にあり、通り沿いには目立った看板が見当たらず、どこだろう…と思っていたところで、鈴木さんが立って待ってくださっているのを発見!

サイン

▷玄関ドアには控えめなサインがありました。協力業者のペンキ屋さん作

ご対応いただいたのは、代表の鈴木さんとEcoDecoとの出会いのきっかけを作ってくださった西尾さんです。


kEFIWORKS

▷左が設計の西尾さん、右が代表の鈴木さん学生時代からの友人関係だそう

学生時代の友人同士で立ち上げた

鈴木さん
元々は専門学校時代の仲間でコンペに作品を出そうという話になって、その時につけたチーム名がKEFI(ケフィ)だったんですよ。それで、そのまま名前を使い続けていますね。語源はギリシャ語で「元気」とかそういう意味合いです。会社を立ち上げたのもその仲間で、当初から私が代表をしていますが、もう20年以上経営していることになります。いまここにいる西尾が社員1号でした。

谷島
あれ?西尾さんって2012年頃にEcoDecoで設計を手伝ってくださっていたとき、フリーランスでしたよね。

西尾さん
そうです、当時は。それから化粧品ブランドの内装やCIの開発とかを経て、今年(2024年)KEFIに戻ってきたんですよ。

谷島
そういうパターンもあるんですね、人が戻ってくる会社っていいですよね。一度は辞めたけれど、色々な経験を積んでまたジョインする。今KEFIさんは何人くらい在籍していらっしゃるんですか?

鈴木さん
今は西尾も含めてだいたい16人のメンバーでやっていて、設計は西尾、あとは家具職人に施工管理の現場監督、内装大工、バックオフィススタッフという構成ですね。


木工職人

▷木工家具職人 岩崎マネージャー

縁が繋がって、今がある

谷島
弊社とKEFIさんとの出会いは西尾さんが繋げてくださった縁ですよね。

鈴木さん
そうそう、西尾がEcoDecoさんと共同で設計した鷺沼の事例をKEFIで施工したというのが始まりで。


谷島
竣工時におじゃました時に、仕上がりが美しくって。特にダイニングのライティング周りの作り込みが印象的でした。

西尾さん
あの時、予算と見積もりの費用感が全然合わなくて。もう最後の頼みの綱だと思ってKEFIに連絡したんですよ。本来だったらちょっと知り合いにはなかなか、頼みづらいところあるんですけど。

谷島
でもそのきっかけがなかったら、今に繋がらないわけですからね、私たち。お付き合いさせてもらって10年以上になります。

西尾さん
そうです、その直後にも鷺沼のすぐ近くの案件でもKEFIに工事を依頼して。何件か一緒にやりましたね。

鈴木さん
この前も谷島さんとメールのやり取りをしていて、もう12年も経つんだと思って感慨深かったですよ。その鷺沼の件がきっかけで、これまで相当数のリノベーション施工をやらせてもらってますね。

谷島
本当にたくさんありますよね、中でも印象深い案件はどこでしょう?

鈴木さん
そうですね、施工が終わってからもお付き合いがある方が印象深いですかね、EcoDecoさんの事例写真には載ってないですが、著名な方の案件もありましたよね。

谷島
そうですね。メディアの取材でご一緒して、その移動中か何かのときに私がリノベーション会社を経営しているんですよっていう話をしたら、割とすぐにお電話をいただいて、本当にご夫婦で来てくださって。その工事を手がけてくださったのがKEFIさんでしたね。

鈴木さん
すごく素敵なご夫婦ですよね。何年か経った後に連絡をいただいて「引越しをすることになったので、物件見に行くから、ちょっと一緒に来てもらえないか」という話もあったんですよ。そういった、長くお付き合いさせていただいている方は印象深いですよね。繋がりでいうと、南青山のKさんは今でも年に何回かお会いする仲ですよ。あの方の家はEcoDecoで設計を担当した岡野さんが細かい設計をしていたので、まさにミリ単位の施工でした。


谷島
お風呂のタイルとか(笑)。KEFIさんには、細いオーダーに向き合い、対応いただき本当に感謝しています。お施主さんや私たちEcoDecoと同じ気持ちでモノづくりに向き合って頂けるパートナーとして大きな信頼があるからこそ!!

鈴木さん
そうです、そうです。シンプルな見た目だけれど、すごく細かい。施主さんもデザイン会社の方でしたからね、あの事例はまさに施主さんも含めて一緒にチームで作ったような事例でした。それで、その後に施主のKさんが施工を気に入ってくれて、店舗の内装設計施工を手がけている会社を紹介してくれて、今では事業提携までさせて頂いてる仲です。それも元はEcoDecoさんが繋げてくれた縁ですからね。

谷島
モノづくりに同じエネルギーで取り組める仲間はどこまでも繋がっていきますね。今は、手がけられる施工数の店舗と住宅は割合はどの程度ですか?

鈴木さん
大体半々くらいです。

谷島
住宅の場合は、マンションリノベーションでも3ヶ月近くかかりますもんね。それに一般的に住宅購入は一生に一度か二度の機会ですし、お施主さんは毎日暮らす場所ですから、気を遣う点も多いんじゃないでしょうか。

鈴木さん
店舗は住宅と違ってあっと驚くダイナミックな仕様の内装施工ができるのが魅力的ですね。住宅では採用することの少ない世界中の仕上材や、施工方法などチャレンジングな案件が多いですね。工期も住宅とは違って短いので、瞬発力が必要ですね。

逆に住宅は、細部を磨き上げていくというか、神は細部に宿るというか。ものづくりの先にある何かを求めて修行僧のように、突き詰めていく作業なのでこちらも大変魅力的な仕事ですね。EcoDecoさんの設計部の方々とは本当に相性が良く、この突き詰めて考えてお客様の空間を形にしていく共同作業が弊社スタッフのやりがいに繋がって行くという流れは間違いないですね。

KEFI・WORKSの今後

谷島
KEFIさんはこれからどう成長されていくんでしょうか?

鈴木さん
わかんないですよ、考えていません。なぜだかわからないですが、真剣に好きなもの作りをして安定を望むと人が増えてくっていうループで。

谷島
側から見ていると、新しいことにチャレンジされて、さまざまなモノ作りができる環境が整って、それに惹かれて人が来て。どんどん仲間が増えてきて、活気が出て。勝手なイメージですが、鈴木さんが社長として色々とビジョンを語っていらっしゃるのではないかと思っています。

鈴木さん
ビジョン(笑)どうなんでしょう、伊瀬呼びます。彼に聞いてみたらわかるんじゃないですか。

ー現場監督をしている入社3年の伊瀬さんに入っていただきました。


KEFIWORKSスタッフ

▷左手が伊瀬さん。寡黙なタイプの方

伊瀬さん
自分も含めてモノ作りが好きな人間が多いんじゃないでしょうか。

鈴木さん
そうですね。普通の施工会社であれば、現場監督なら現場監督だけやって、あとは大工さんの仕事を見ているとかっていう環境じゃないですか。うちの場合は、自分で手を動かすことができるから、そこが楽しい。自分も今でも現場に出て、職人さんに混じって作業していることもあります。やっぱり手を動かしたい人間なので。

谷島
絶対に楽しいですよね。だって、今はどの業界も人手不足だと言われているのに、KEFIさんには人が集まって、モノ作りがされて、すごくいい流れができています。いや、本当に勉強させていただきたい。

鈴木さん
今もまた新しいメンバーを入れる予定ですけどね、3人も。

谷島
すごいですね。そんな中で伊瀬さんはもう丸3年いらっしゃいますよね。色々と経験を積んでいらっしゃるんじゃないですか。

伊瀬さん
そうですね、初めての現場がマンションリノベーションの現場で、管理規約がものすごく厳しくて、リノベーションなのにビスも打てないような。

鈴木さん
そういう現場を経験するとものすごく成長する。自分がメインで担当した初めての現場はEcoDecoさんじゃなかったっけ?

伊瀬さん
そうです、多摩センターの荒平さん。あのときご主人と何気なく会話をしていたら、奥様と自分の出身地がほぼ一緒だということがわかって。しかも、自分の親戚の家と荒平さんの奥様のご実家が隣同士ということもわかって。北海道の小さな町なので、東京で繋がるというのは相当な縁ですよね。

リノベーション事例,多摩センター

「夫婦の夢をまるごと叶える テラスハウスという選択」

谷島
その後、荒平さんのご両親が近くでリノベーションをするってなった時には、施工会社どころか監督さんは伊瀬さんで、ってご指名でしたよね。人柄も素敵だし、ぜひ地元の方にやっていただきたいからって。繋がりますね。
伊瀬さんって、こちらに入社される前は何をされていたんですか?

伊瀬さん
ダーツバーをやっていました。

鈴木さん
オーナーとしてですよ。

谷島
全くの異業種ですよね!

伊瀬さん
それ以前に職人の経験もあったんです。

鈴木さん
伊瀬は優秀ですよ、残業時間が1番少ない。帰って飲まなきゃいけないから(笑)。理想的な働き方ですよ、だらだらと遅くまでやらないで定時に終えるのに、他のメンバーと同じだけ業務量をこなせるから優秀です。他のメンバーもそれぞれの働き方があって、結構自由だから年に1回か2回は10日ぐらい休み取って海外旅行に行くメンバーもいます。休みが取りやすいっていうのはあるかもしれないですね、雰囲気的に。

谷島
自由度が高くてやりがいがあると、モチベーションが高く保てるということでしょうか。

鈴木さん
それと、飽きないように、スタッフ毎の成長度合いで、ステージをちゃんと用意していくっていうのは、結構大事かなと思っています。お給料を上げたいのか、ひたすら今やっていることを突き詰めたいのか等、色々と選択肢を用意するということは心がけていますね。それで、そういう事を考えていくと人が増えてくし、大きな仕事も増やしていかないといけないという(笑)。

伊瀬さん
確かにそれはそう。


作業風景

▷インタビュー後、伊瀬さんはサンダーを使って研磨作業に入っていました

鈴木さん
あと、今は千葉にも同じような工場を作っているんです。ここから車で1時間20分くらいで行けるんですけど、メンバーみんなで作っているので、近くに社宅として100平米くらいの平屋を借りて、そこで合宿みたいに泊まりながら工場を作って、東京の仕事が忙しくなると、こっちにきて仕事をして、というのをもう1年くらいやっています。それも楽しいんじゃないですかね。

谷島
千葉の方に新たに作られた理由って何かあるのでしょうか。


千葉,工場

▷千葉工場の外観。周囲はのどかな田園と住宅街

千葉,工場

▷オープンにできる作りも環境も素晴らしい!

鈴木さん
東京だとなんか疲れちゃうじゃないですか。千葉の工場は、周りは全部田んぼなんです。だから、行っただけで流れる時間が変わるんですよね。で、その中で仕事をすると。東京でも千葉でも仕事の質と量は変わらないので、なんだったら向こうの方が質が良くなるでしょうみたいな。だから、疲れたらみんな向こうに行って、働きながら英気を養って帰ってくるんです。あれ、もしかして自分のモチベーションのためなのかな(笑)

谷島
でもなんか鈴木さんと皆さんのモチベーションが合っているから、すごくいいですよね。


「ハイエースを買う」より「機械を買う」を優先

倉庫,工場

▷工場の一部。天井が高く、大きな機材や長い木材を置くことができます

谷島
KEFIさんって、機械が多いんですね。ひとつひとつが大きいですし。

鈴木さん
そうですね、パネルソーっていうのが一番大きな機械です。高いんですけど、ハイエースの新車を1台買うんだって思って買えば買えるんです。

西尾さん
自分に言い聞かせて。

鈴木さん
で、これで稼ぐんだからいいんだと思って。一気に全部揃えたわけじゃなくて、徐々に増やしていきました。そういう感じで、機械に投資しているので、うちの社用車は中古の古いものを買っています。

谷島
鈴木さんにとって、モノづくりができる環境を整えることは、経営における優先順位が高いんですね。確かに、高級車は魅力だけど、KEFIさんで働くスタッフの皆さんにとって、実際に手を動かしてモノづくりができるこの環境は何者のも変え難いですよね。


倉庫,工場

▷パネルソーは大きな板材をカットしてくれる機械。4mほどの高さがありました

写真を撮りながら工場を見学させていただいていると、鈴木さんが嬉しそうに引き出しを開けて声をかけてくれました。

鈴木さん
これ見てくださいよ。ドリルを収納できるんです。


倉庫,工場

▷綺麗に並べられたドリルの先端工具の収納は、キッチン収納のような引き出し式。歯科医院に見えなくもない

谷島
やっぱりモノ作りへの愛が伝わってきますね。こういうのを見ると。


現場を見ると、愛着が増す

谷島
こうして、実際に家具ができる現場を見ると、イメージというか実感が沸きますね。

鈴木さん
そうです、一度EcoDecoのお施主さんにもいらしていただきました。作っているところを見たいっていうて要望って、結構あるんじゃないですか。実感として、実際に足を運んでいただくと、プロジェクトがうまく進むんです。設計事務所の担当の子はよく来てくれます。それで、やっぱり作りたいってなって。職人たちと直接会話してやりとりをすると、自分で作った思いが乗るじゃないですか。で、職人側も一緒に作ったんだと思えるじゃないですか。それがいい流れになるんです。

谷島
そうですよね、施主さんがここに見学に来たら、「この家具が自分の家の一部になるのか」っていう工程の一部が見られる。愛着も一層増しますよね。

鈴木さん
だから、来てくれって思っていますし、そう伝えているんです。

今回、工場を訪れて感じたのは、思った以上のウエルカム感。工場に入るということは、誰かしらのアテンドが必要になるので、「お邪魔なのでは?」と躊躇していましたが、KEFI・WORKSさんが大切にしているのは「一緒に作る」というもの。会社の空気と工事現場の空気の良さは、このオープンマインドさにあるのかもしれません。

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