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EcoDecoで設計兼リノベーションコーディネーターを務めるokanoです。リノベーション向きの物件探しから設計までをトータルで担当しています。 みなさんが物件探しをするとき、必ず目にするマンション販売図面。EcoDecoのようにリノベーションを前提とした物件探しの専門仲介会社は、その販売図面から「リノベーションでできること」「できないこと」を読み解きながらご紹介しているんです。同じように、これからリノベーションをされる方にも読み解く力を身につけていただけたら!と思い、これから19回に渡って物件を読むコツを伝授していきます。今回は15回目です。
今回は「団地の浴室」に関してです。なんともニッチなテーマ!と思わないでください。以外と参考になりますよ。
言いたいことを先に書きますが、「団地の浴室はコンクリート躯体で囲まれている」のです!全ての団地を知っている訳ではありませんが、過去「団地」といわれる物件を内見したり、設計したりした際は100%浴室が躯体壁で囲まれておりました。
団地マニアのページにもリノベ事例がありますが、okanoが担当した物件はどうだったかといいますと…。
販売図面では、こんな感じでどの壁も同じ厚みで黒くなっている状態でした。
リノベ前の状況はこんな感じ。壁はタイルで、浴槽の排水は床に流して、1箇所から排水するスタイル。
↓↓↓↓ 解体すると ↓↓↓↓
入口以外はコンクリート躯体!
【スープの冷めない距離がいい 子育てしやすい団地リノベーション】
同じく、販売図面の壁は同じ厚みで黒くなっている状態でした。 ※お風呂の隣に黒く塗りつぶされた場所がありますが、これが「PS」です。
リノベ前の状態はこんな感じで、ボルタリングの方と全く同じ状況です。
↓↓↓↓ 解体すると ↓↓↓↓
同じです!トイレは躯体壁ではないですが、浴室は躯体壁です。
お風呂は水を使う場所で、水漏れが一番起こりやすい場所。なので、コンクリートでしっかり区画して水が外に出ないように計画されているのでしょうね。そういった理由から「団地の浴室はコンクリート躯体で囲まれている」ため、「お風呂を広くしたい!」という希望がある方にとってはオススメできない物件と言えるのです。
※ただし、この躯体壁の中から出して、全く別の場所にお風呂を計画するということを考えることもできますので、その場合は解決するかもです!
こんなふうにちょっとクセのある団地の浴室。次回は、その浴室の配管についてレクチャーします。
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