# アイデア # キッチン収納 # キッチン水栓 # パーツ選び # リノベーション # 水栓 # 水栓金具
以前の記事「食洗機ってホントに便利?」では実際に設置したお客様の声と合わせて食洗機の選び方をご紹介しました。 食洗機は「つける派」「つけない派」に分かれる設備機器ですが、キッチンの三大設備機器であるコンロ、シンク、キッチン水栓は、設置しないお宅はほぼないと言える存在です。 今回はその中の「キッチン水栓」のデザインや機能の選択肢などをご紹介します。色んなメーカーからたくさんの種類が出ていてどこをどう見たらいいか分からない!という方も、分類してみるとパターンはそんなに多くないんです。この記事を読めば、きっと候補を絞りやすくなりますよ。
記事の最後には、EcoDecoのお客様に良く採用されているメーカーのwebサイトもまとめていますので、色々と覗いてみてくださいね。
水栓を選んだらその取り付け位置も使い勝手に大きく関わります。掲載されている参考例を元に理想のキッチン水栓を選んでみてください。
まず「いくつかのメーカーのカタログやwebサイトを見て気になるものをある程度絞って/もしくは担当の設計士からおすすめを聞いて→ショールームで実物を確認する」という流れで機器を選定する方が多いかと思います。
キッチン水栓を選ぶ際は、
の2つのポイントを軸に検討してみてください。
水栓に付けられる機能のバリエーションとしては、
・スパウト引出し:吐水口の先端を引っ張るとホースが伸びます。シンクの四隅やカウンターに置いたボウルなどそのままでは蛇口が届かないところまで水を掛けられます。
・シャワー切換え:ストレート、シャワー、更に細かい泡沫状など水の出方を切り替えます。
・浄水機能:浄水専用水栓または、複合水栓が選べます。
「浄水専用水栓」を設置する場合は、非浄水水栓と二台設置することになります。
もう一方の「複合水栓」というのは、浄水カートリッジをビルトインした水栓のことです。レバーを切り替えると浄水が使え、水栓は一台で済みます。
A:アンダーシンク型(シンクの下のキャビネット内にカートリッジを設置)
B:スパウトイン型(蛇口の中にカートリッジを組み込む)
上の二つのタイプがあり、EcoDecoのお客様の中で一番多いのはAのタイプが選ばれています。Aの方がスッキリしたフォルムの傾向で、除去物質数が多くカートリッジの交換頻度も少ないことが選ばれる大きなポイントになっているようです。 詳しくは、EcoDecoのお客様にお選びいただくことも多いクリンスイの浄水器のwebサイトなどを参考にしてみてくださいね。
ちなみに、、浄水機能が要らない派の方でもミネラルウォーターを買ったり、ウォーターサーバーを置かれるなど別の方法を取られるかと思います。その場合、必要なスペースやコンセント、使いやすい位置など設計中に考えておいた方がいいこともあります。ストックするペットボトルの数や置きたいサーバーのサイズやどういう場面で使うか(ダイニングの近くがいいのか、キッチン内にある方がいいのか)など、ぜひ検討してみてください。
そして大事なのが好みの形かどうか。
メーカーによって呼び方に若干の違いはありますが、グースネック/フレキシブルスパウト/L字/U字/ストレートの5つを事例写真と共にご紹介します。
形 | 特徴 | 事例 |
グースネック | グース(ガチョウ)の首のように湾曲したデザイン。定番の形です。 | 好きな器を飾りたい リノベーションで実現したギャラリーのような空間 |
フレキシブルスパウト | グースネックと似た形をしていますが、首の根元から先を自在に動かすことができます。他の形よりも背が高く可動域も広いため、ぶつからないよう周囲の棚の位置など注意が必要です。 | 家族とともに家も成長 「余白」を楽しむ子育てハウス |
L字 | 直線的でシンプルな形なので、キッチンの生活感を抑えたい場合におすすめです。 | 建築家とリノベがしたい!EAST TOKYO 北千住リノベーションプロジェクト |
U字 | L字の水栓の先が下に伸びた形です。 | 南青山のペントハウスリノベ 骨董に囲まれて暮らす |
ストレート | 背が低いため、事例の写真のように腰壁の立ち上がりで隠したり、オープンな場合でも水栓の存在感を抑えることができます。価格も比較的抑えられた製品が多い形です。 | 青と赤がテーマカラー ビコロールの家 |
上記の5つの形の組み合わせと、お求めの機能を組み合わせると実はすでにかなり種類が絞り込まれることになるんです。ぜひご要望を整理してみてくださいね。
そしてここからは、毎日使うものだからストレスなくキッチン水栓にするための設計ならではの視点からのコツをご紹介させていただきます。
シンクから立ち上げるメリットは、水栓周りの水滴がシンク内に落ちるのでカウンターに水が広がりにくい点です。
シンクに取り付けるには水栓取付用の穴が用意されている必要があり、穴の径も合っているか確認が必要です。ほとんどの水栓はメーカーが違っても径は同じか誤差の範囲で取付に問題はないですが、海外輸入品など規格が違うものもあるので事前に確認してみてくださいね。
▷ステンレスシンクの右端か左端に水栓が付けられるような形状になっています
カウンターから立ち上げるメリットは、シンクの凹凸を極力減らすことでスッキリとした見た目になるだけでなく、シンク内の掃除がしやすくなる点です。 水栓の根元部分は水栓やレバーを操作した手から滴る水が溜まりやすい部分ですので、カウンターを水に強い素材にしたり、撥水材でコーティングをしたり、こまめに水を拭き上げたりなどの配慮が必要になります。
シンク・カウンター付けタイプに比べると、壁付けのキッチン水栓のバリエーションはあまり多くはありませんが、EcoDecoのお客様で採用されているお宅もあります。
水栓を付ける壁に給水管を通すため、キッチンを付ける壁が躯体壁(建物の構造となっている壊せない壁)の場合は、壁を更に厚くして給水管のルートを確保する必要があります。床から天井まで壁全体を厚くすることもあれば、下記の事例のように、水栓の少し上までとし、厚みを利用して調味料や小物が置ける小棚替わりにすることもできます。
手動の場合は、レバーの位置(右、前、左、上)を選びます。実はこれも結構使い勝手に影響する部分でもあるんです。
レバーが手前にあれば、カウンターに付けた水栓でも濡れた手の水滴がシンク内に落ちるので水栓周りに水や洗剤の泡が溜まりにくいというメリットがあります。ただ、右側にレバーがあることに慣れている方が多いでしょうから、ショールームなどでぜひ使い勝手を試してみてください。
また、EcoDecoのお客様のお宅にはたまたま事例がありませんが、レバーが右に付くタイプを180度回して取付けることもできますので、左利きの方もご心配なく◎
▷ストレート+シングルレバー(上)
事例>>デザイナーが手掛ける自宅リノベーションこちらのお宅のようなクラシックなデザインの水栓には2つハンドルが付いているタイプが多いです。 他にも2ハンドル(または2レバー)の中には、「水/湯」もあれば「原水/浄水」を分けるタイプもあります。(例:セラトレーディング/浄水器兼用混合水栓)
LIXILやPanasonicから出ているタッチレス水栓。手やお皿などをセンサーにかざすと水が出ます。メーカーによって付いている機能は異なりますが、水量や温度を調整できるボタンがついていたり、あえて流しっぱなしにしたりボウルに水を溜めたりしたいときに便利な機能として一度手をかざすとずっと水が出続けて再度かざすと止まるモードがあったりと、年々センサーの感度や細かな機能が向上しているようです。水栓本体の価格は非センサータイプに比べると高くなりますが、節水になりますし、普段水を出したり止めたりが多くストレスを減らしたい!という方は一度ショールームで試してみてはいかがでしょうか?
水栓の色と聞かれて一般的かつ皆さんが一番思い浮かべるであろう色はクロームという素材の銀白色ですが、キッチンの雰囲気に合わせて他の選択肢もあります。クラシックな雰囲気に合わせて真鍮にしたり、ミニマルな印象のマットな白や黒、水栓をブルー・グリーン・オレンジなどのアクセントカラーにして個性を出して楽しむのもありですね。
いかがでしたか?水栓は造作できないので既製品の中から選ぶだけ、とはいえ似た様な形でも付いている機能が違ったり、グレードが違ったり、決め手が分からなくて困ってしまうこともあるかもしれません。
ぜひ各メーカーのショールームに足を運んでいただき、今回ご紹介した2つのポイント
を念頭に、たくさん並んでいる実物を試して、ご自身に合う水栓を見つけてください。
水栓
グローエ メーカーサイト
セラトレーディング メーカーサイト
フォンテトレーディング メーカーサイト
サンワカンパニー メーカーサイト
LIXIL メーカーサイト
TOTO メーカーサイト
Panasonic メーカーサイト
ADVAN メーカーサイト
カクダイ メーカーサイト 製品検索ページ
コーラー メーカーサイト
浄水器
クリンスイ ビルトインタイプ メーカーサイト
蛇口直結タイプ メーカーサイト
据え置きタイプ メーカーサイト
※順不同
※本文中に表記されているメーカーへのリンクは記事執筆時点のものです。
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