コンパクトに暮らす

“投資”と考えた都心リノベ
41㎡でカフェのようなリノベーション空間

ファミリー/40〜60㎡

バイタリティ溢れるK様ご夫妻が求めたのは広さよりも投資価値のある都心でのリノベーション。将来の売却を見据えながらも溜め込んだ想いを実現させたリノベーションはカフェのような賑やかで暖かみのある雰囲気に満ちあふれていました。

Profile
  • K様@中目黒
  • ご夫婦+お子様1人の3人暮らし
  • 41.40㎡
  • リノベーション費 約750万円(設計費含む)

— Before After 平面図

Ktei_zumen

投資として魅力的なマンションをリノベーション

—— K様のリノベーションは投資という視点もあったと伺っていましたが、なぜ中古マンションをリノベーションしたいとお考えになったのですか?

K様:リノベーションという言葉は兄が戸建てをリノベーションして住んでいるので、以前から知っていました。僕たちも内装に対して何もできない新築マンションを購入することに抵抗感を感じていたので、住宅取得を考えた時にはリノベで内装を楽しみたいという思いが強かったですね。ただ、仕事柄近い将来転勤が予定されているので、物件探しは広さよりも貸したり売却したりしやすい立地を最優先に考えていました。ですから、投資として魅力的な物件を転勤までの一定期間思う存分楽しみたい!といったところです。


—— なるほど、お子様との3人暮らしで41㎡では将来手狭になりますが、その考えだと理にかなっていると言えますね。

K様:もともとは60㎡で探していたのですが、転勤から戻ってきたら2件目を新たに購入するつもりだったので、そんなに予算を高く設定したくないという思いがありました。その結果、立地と価格を優先したら41㎡になってしまったという流れです。


▷カフェのようなキッチンカウンター。小スペースを有効に活用するひとつの手段にもなっている。

パッケージとはひと味違う!?こだわり抜いた打合せ。

—— K様の以前のお住まいはEcoDeco(エコデコ)の事務所(移転前)に近かったですね。書類を歩いてお持ち頂いたこともありましたが、EcoDeco(エコデコ)を選んで頂いた理由は何だったのでしょうか?

K様:初めはWeb検索で出てきたリノベーション会社数社を検討していました。他社のツアーやセミナーにも参加していたのですが、、EcoDecoさんの事例が気に入っていたので、場所を調べたら自宅から徒歩2分だったんです。その時はもうここしかない!って感じでしたね(笑)。リノベーションで叶えたいイメージもあったし自分達で考えることも好きなので、距離が近いことで生まれるコミュニケーションを大切にしたかったんだと思います。


—— そうだったのですね。たしかに設計士の岡野は打合せの後にK様のお宅訪問もしていましたね!

K様:僕たちの事を知ってもらった上で話をしたかったので、当時の生活シーンを実際に見てもらったんです。コミュニケーションが上手く取れないとどんな事も上手く行かないじゃないですか。岡野さんとの長時間の打合せは楽しかったですね。悩むと時間がかかってしまう性格でもあるんですが、引渡までじっくり付き合ってもらえて、ひとつひとつ解決していけたのは本当に良かったです。それに思いついた事や疑問をメールすると丁寧に返してもらえるので良かったです。途中で恵比寿に移転されてしまいましたが…。本当にEcoDeco(エコデコ)さんとはご縁だったと思ってます!!


3人家族に必要なマンションの広さとは?

—— 元々はロフトがあるプランでしたよね。

K様:41㎡で家族3人というのは、一般的に考えると狭いので空間の有効活用のためにロフトを作りたいと考えていました。


—— 確かに、国交省の基準(※)から計算するとご夫婦と小さなお子様の3人家族のK様の場合ですと、60〜70㎡が基準になりますね。狭いなと思いつつも、工事がスタートした後に計画していたロフトを中止された経緯がありますね。

K様:そうなんです。ロフトで子供が遊んでいるシーンをイメージして、子供スペースがあればおもちゃが散々にならなくて良いなと考えてプランに取り入れてもらったんです。高さの寸法関係は図面での打合せで説明を受けていたのですが、実際に解体後の現場を見て天井高が足りないことを実感しました。


—— K様は解体後の現場打合せが終わった後も、イメージトレーニングのために一人で居残りをされましたね。そして翌日に「ロフトやめます!」とメールをいただきました。

K様:そうですね。かなり悩みました。でもその時だけじゃなくて、壁ができるまでは何回もこっそり現場に通ってイメトレを繰り返していたんです。現場に置いてあった薄いパネルを使って一人で「エア壁」を立てて、TVとソファとの距離感を確認したりと暮らし始めてからのことをイメージしまくりました!


—— そうだったんですね。図面の二次元で見る広さと現場で感じる三次元では違いますし、工事が進んでいくと変更するのは難しくなってしまうとお伝えしていたので短期集中で生活の感覚を検証されたんですね!?

K様:自宅から歩いて行ける現場だったから出勤前に立ち寄ってました!(笑)


※国土交通省では、「世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準」として、都心部の共同住宅居住を想定した都市居住型誘導居住面積を下記としています。
<単身者>=40㎡
<2人以上の大人世帯>=20㎡×世帯人数+15㎡
2人家族:55㎡/3人家族:75㎡/4人家族:95㎡
<大人二人と3歳未満は0.25人、3歳以上6歳未満は0.5人、6歳以上10歳未満は0.75人でカウントするので、お子さんが10歳未満とすると、下記が基準となります>
3人家族:60〜70㎡/4人家族:65〜85㎡

▷ベッドルームは、本当にベッドのみでいっぱいになるほどコンパクトに。

出産で現場が見られなくても日々イメトレ!


—— 奥様は出産準備のために実家に帰省されましたね。工事スタート前でしたので工事中は旦那様からの報告のみでしたが、いかがでしたか?

K様:壁を自分で塗ってみたいと思っていたので、すごく残念でした。現場を見られない不満もありましたが、旦那が逐一報告してくれたので任務は果たしてくれたと思ってます。


—— それは良かったですね。帰省されてからは旦那様と岡野が奥様の事を「監督」と呼ぶようになってましたね(笑)。事務所での打合せ中「これは監督に確認しないとなんとも言えないですね~」といったやりとりが幾度かあったのを覚えています。

K様:監督(奥様)がこだわりアイテムのセレクトや全体の雰囲気の方向性を決めていたので、私(旦那様)はむしろ緻密な作業を担当していました。ベッドスペースのちょっとしたスペースに棚を作りたくなったり、ベッドルームの天井裏を収納スペースとして活用できないか考えたり、現場に行ってイメトレする度に岡野さんに相談してましたね。「これできないですかー?」って。監督(奥様)は色などを相談してました。その頃は3人でチャットみたいなメールになってきていたと思います。


—— たしかに奥様と旦那が別々になったので三者打合せ状態でしたね。そんな状態で工事が進み、奥様が実際に東京に戻ってこられたのは引渡後でしたね。振り返ってみていかがですか?

K様:壁の白は少しクリームっぽい白を提案してもらいました。全体のプランや素材や色はユニークなんですけど、その割に違和感がないなーと感じています。我々の要望をちゃんとまとめてもらえて良かったです。それから、この壁の白が実はプロジェクターとの相性が抜群なんですよ!白い壁にプロジェクターで大きく映像を映し出してキッチンに立っているともう最高なんです。「白」にもこだわってもらえて本当によかったです。

狭小こそ取り入れたい!カフェ風リノベーション


—— ありがとうございます。弊社では業務期間を「引渡まで」としており、期間も回数制限もないのでK様の場合、設計の打合せが始まってお引き渡しまで約9ヶ月でしたね。その間楽しく打合せに臨んでいただけて良かったです。実際に設計の提案はいかがでしたか?

K様:いつも夫婦でトコトン話し合うので、今回のリノベーションでも物件を決めた時からどんな間取りにするかを話し合っていました。自分達で間取り図を書いていたんです。それを打合せの席に持って行ったのですが、設計士の岡野さんから提案されたものは僕たちが考えていたプランとは違っていて、考えもしなかったプランなどもいくつか見せてもらいました。さすが!という感じでしたね。


—— プランニングにはいろいろな可能性があるのでK様にはその可能性を知って頂けたのでしょうね。間取りの他に空間のイメージなどもご夫婦で話し合われていたのですか?

K様:夫婦でこだわるポイントが違うのですが、映画の一コマや雑誌の写真など今までのお気に入りをギュッと詰め込みたい!という気持ちがありました。でも このイメージを言葉で伝えるのが難しくて…パーツごとのビジュアルイメージは持っていたのですが、それらが空間になった時にどうなるのか?という全体の雰囲気は全くイメージできていなかったんです。これは岡野さん頼りでした(笑)。気になったお店とかを写メで送って、「こんなのどうでしょうかー?」みたいに相談していましたね。


—— そうなんですね。K様がイメージやパーツのリクエストを出されてそれを岡野がまとめ上げたといったところでしょうか?ドアやタイルなど各ポイントにK様のこだわりを感じることができますが、やはりK様のお宅はキッチンがカフェっぽい雰囲気を演出する重要なポイントですね。それに、エントランスからキッチンまでモルタル土間で続いていて、とても特徴的です。

K様:土足エリアは曖昧で、なんとなくラグを引いたあたりで靴を脱ぐようにしてます(笑)。ちょっとしたベンチを置いて腰掛けられるようにしているのですが、この何気ないスペースがお気に入りの場所だったりするんですよ。壁を飾ったり小物をディスプレイしたりして楽しんでます!
それからキッチンはとても使い勝手がいいんです。カウンター側はテーブル高さになっていて食事ができるし、来客のときは料理を作りながら一緒に飲めるし、みんな好きなところに居場所を見つけて過ごせるからとても重宝しています。


—— 床の段差を有効に活用して頂いているんですね。それにリビングもソファが向かい合わせにレイアウトされているから座る向きが選べていいですね。

担当者コメント

okano270

中目黒駅にほど近い目黒川の桜が望めるマンションを現地調査したのは2013年の1月でした。それから約9ヶ月のリノベーションプロジェクトは、K様のバイタリティ溢れる熱い思いによって突き進んだのだと思います。
41㎡の空間に要望がいっぱい!そんなK様の熱い思いを受け止めて、設計士としてまず行ったコトは「飽和させない」ということでした。スパイスになるようなポイントを空間に取り入れつつも、それはあくまでスパイス。明るく元気なK様一家の暮らしを引き立てる隠し味としてバランスよく空間を設計することで、暮らすことをより楽しんでいただけると考えたのです。狭いながらも豊かに暮らす答えがここにあると思います。

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