ファミリー/81㎡以上
雑誌など色々見ていくなかでEcoDecoの事例が気に入って。マメじゃないのでいくつも会社を回って比較検討ということはしていないのですが、担当者さんの印象も良く、子供たちも毎回の内見で遊んでもらって楽しんでいました。フィーリングも合うと感じたので、EcoDecoに物件探しをお願いしました。
▷普段は奥様がお料理を作っている間にご主人が珈琲豆を挽き、珈琲をいれるのだそう。
ー —生活でのこだわりやお気に入りの過ごし方などはありますか?
ご主人:中毒と言っていいぐらい珈琲が好きで、朝の一杯に始まって、一日の中で何杯も飲んでいます。毎週、マンモスコーヒーという珈琲屋さんに行って豆を購入しています。自宅では買ってきた豆を飲む直前に挽いて、ハンドドリップしているんです。
奥様:お気に入りの珈琲屋さんで豆を買って、毎回挽くのは手間がかかることですが、その時間も楽しんでいます。美味しさも違いますしね。私たちが珈琲を楽しんでいる時は、子ども達はカウンター席に座って、こうして絵を描いたりして遊んでいてくれるので、何となく家族が集まる時間にもなっています。あとは、外でごはんを食べるときはずっと馴染みの吉祥寺に行く事が多いです。子連れでも大丈夫なお店も知っていたりして、安心して入れるという良さもあります。
ー この家に住まわれる前もお近くにお住まいだったかと思いますが、それより以前は、どちらにお住まいでしたか?
奥様:主人は新潟、私は長野から、進学を機にそれぞれ上京しました。二人で暮らし始めたのは世田谷区の千歳船橋で、そこに5年程住み、その後西武新宿線の武蔵関に引越ししました。長女が産まれて手狭になったので、同じ武蔵関内で少し広い家に引越ししました。これが、今の前の家ですね。その後、長男も産まれ、長女の小学校入学の前までには住宅を購入したいなあ、と。
ー お隣の武蔵関で数年間暮らし、上石神井でマンションを購入されたということは、このエリアがS様にとって魅力的な土地だったのでしょうね。中古マンションを買ってリノベーションをしようと思われたきっかけはおありですか?
奥様:きっかけと言えるかどうか分かりませんが、新築の家を見学したときに、素敵だと思うものの、内装が自分の好みではなくて。間取りも決まったパターンばかりだから、私はときめかなかったんです。雑誌やインターネットで色んな事例とかを見て、リノベーションをしたいと前から思っていました。
ご主人:私はインテリアにはそんなに拘りはなかったので細かい部分は妻担当でした。でもやっぱり男なので、土間や作業場は欲しいとか、素材もコンクリートがいいとか、ざっくりした要望ぐらいは伝えました。
ー 実際にリノベーションをして、気に入っているところや、逆に失敗したな、というところはありますか?
ご主人:我ながら、自分たちにフィットした家をつくれたな、とリノベーションの良さを実感しています。引越後に手を加えた部分と言えば、唯一洗面台のタオルハンガーを自分で取り付けたことくらいです。気に入っているのは、玄関土間。広く作って良かったなあ、と思います!来客が多いので玄関が広いと出入りがしやすいですし、収納や子供の自転車など置けるスペースが十分にあります。床のタイルやラーチの棚板など汚れを気にしなくていい素材を選んだので、雨風が強い日にバルコニーの植木鉢たちを避難させたり、アウトドアグッズのメンテナンスをしたり、使い勝手がいいですね。
ー 生活でなにか変わったことはありますか?
奥様:家が広くなったので、頻繁に友達を呼ぶようになりましたね。キッチンの作業台は、元々蕎麦打ちやパン作りを想定して作ってもらったのですが、作業以外にも、大人数呼ぶと多いときは10人ぐらいになり、ダイニングテーブルだけでは足りないので作業台も囲んで、大人も子供も食事やお酒を楽しんでいます。普段も、作業台で宿題をしたり、おやつを食べたり、大人もコーヒーやお酒を飲んだりしていますよ。
ー 想定以上に色んな使い方ができているのですね。奥行きがあるので、キッチン側はオープンな収納にして、反対側は椅子が仕舞えるように作りました。部屋の中央にあるので、自然と家族やお客さんが集まりやすいのかもしれませんね!
ー 玄関から入ってすぐの水廻りと、LDKと、奥の子供部屋・主寝室の3つのゾーンのちょうど真ん中辺りにある「ファミリーホール」について少しお伺いします。この場所は、躯体壁とLDKの配置を考えたとき、どうしてもでてきてしまう「持て余した空間」を最大限に利用するための提案として、ご家族が勉強や趣味の時間を過ごす場所になるよう「ファミリーホール」をご提案したんですよね。いまでは、このLDKとひとつの空間になっている場所が、Sさんのお家の中心になっているように感じます。実際にどのように使われていますか?
奥様:子供たちはデスクで宿題やお絵描きなどをしたり、大人もパソコンをしたりしています。ピアノ、子供たち用のギター、手作りのカホン(ペルーの民俗楽器)を置いています。音楽は夫婦の共通の趣味のひとつなので、子供たちも将来興味を持ってくれたら嬉しいな。
▷お姉ちゃんが座っている木箱が手作りの「カホン」。
ー 音楽がファミリーを繋いでくれている感じがして、素敵ですね。どこか温かな感じがするのは、ファミリーホールだけ天井を下げて木を張ったことも大きいと思います。
奥様:そうですね。モルタルだけでなく木を所々に入れることで、無骨すぎず温もりのある空間にできたと思います。
ご主人:間仕切りになっている棚には、収集している大量のCD類や子供の絵本などをまとめて収納できる大容量なので、リビングがすっきり片付いて助かっています。それに、リビングとファミリーホールを緩やかに区切りつつ、顔が見える高さなので、それぞれ好きなことをしていても丁度良い距離感ですね。
ー お子さんが大きくなっても、家族みんなで過ごす時間が自然と生まれる空間であり続けてほしいですね。個室はどのように使われているのでしょうか?
奥様:男女の姉弟なので一応個室はそれぞれに用意したけど、籠りっきりになってほしくないので最低限ベッドが置ける広さにして、勉強はファミリーホールでしてくれるのが理想なんです。今は、ひと部屋に二段ベッドで仲良く一緒に寝ています。夫婦の寝室が日当りや風通しが良く一番心地良い部屋なので、取られないか心配です。ゆずりませんけど(笑)。
ー きっと狙われると思いますよ!
奥様:子ども部屋は本来であれば窓なしのお部屋になるところでしたよね。
ー そうですね、マンションだと個室を増やすと窓がないお部屋ができてしまいがちですが、S様邸の場合、どちらの子供部屋も採光と通風が採れるように壁の上部に開閉できる開口を設けました。
ー ファミリーホールの奥、子供室のひとつとご夫婦の寝室の手前の廊下がギャラリーのように使われていますね。
奥様:子供たちの作品や写真をたくさん貼っています。キッチンの作業台の横の壁にも鉄板を張ってマグネットで色々飾れるようにしてもらいましたが、収拾がつかないぐらい沢山貼ってしまうので…。お客さんからは見えないこっち(ファミリーホールの奥)の壁に思う存分飾っています。
ー リビングダイニングに物がなく、とてもすっきりしていますが、元々片付けがお上手だったのですか?
奥様:いえいえ、私は面倒臭がりで収納や掃除が苦手なんです。それを良く分かっていたので、パントリーとWICは最初から要望として強くありました!子どもが2人いて、私は普段から家にいることが多いので自然と料理の回数も多く、食材や生活用品などをまとめ買いして沢山保存できる場所が欲しかったんです。本当に作って良かったと思っています!見えないところに大きな収納スペースがあれば、隠してまとめてしまえば良いので楽だし、リビング側はすっきりした状態を保てるので急な来客でも安心(笑)。
ー WICはご夫婦用とお子様用でふたつ作りましたね。
奥様:服だけでなく、キャンプ道具や主人のドラムセット、生活用品などもまとめてしまえるぐらい収納量は多い方だと思います。元々買い物が好きなのですが、リノベーションをしてからは収納に入るだけの量に収めるよう意識して、衝動買いをしなくなりました。子供たちにも、自分たちのスペースだという意識を持ってもらって、自然と自分で片付けられるようになってくれたらいいな。
ー 街のことについてお伺いします。S様は、この上石神井の街のどんなところが気に入っていらっしゃいますか?
ご主人:歩いて行ける範囲やちょっと足を伸ばせば、大きな公園がいくつもあるので、子育てのしやすさを感じています。友達家族と集まって、大泉さくら運動公園、小金井公園、武蔵野中央公園あたりでBBQをすることも多いですね。子供たちだけでなく、私たち夫婦は地元で自然に囲まれて育ったので、自然が多く、無人販売があるような長閑さがあるこのエリアを気に入っています。また、吉祥寺も自転車で行ける距離なので、引越し前と変わらず、お買い物やごはんを食べに良く家族で出掛けています。あと、特に物件探しのときには意識はしていなかったのですが、高速道路へのアクセスが良いので、実家のある新潟や長野に行きやすいんですよ!長期休暇のときは必ずどちらかの実家に帰省しているので、便利な立地だと後々気付きました。
ー 暮らしてから分かった便利さですね。ちなみに、物件探しの際はエリアを馴染みのある西側に絞って探されたのですか?
奥様:そうです。最初は吉祥寺や三鷹辺りの物件を一年ぐらい見ていました。といっても、私たちの条件に合う物件はなかなか出てこなかったので、実際に内見した数としては10件ぐらいですね。
ー なるほど。一年ほどかけた物件探しは、どのような形で進められたのですか?
奥様:雑誌など色々見ていくなかでEcoDecoの事例が気に入って。とりあえず問い合わせをして個別相談に行きました。マメじゃないのでいくつも会社を回って比較検討ということはしていないのですが、担当者さんの印象も良く、子供たちも毎回の内見で遊んでもらって楽しんでいました。フィーリングも合うと感じたので、EcoDecoに物件探しをお願いしました。メールで物件をご紹介いただく以外には、特に自分たちで不動産情報サイトなどを見て物件を探すことはあまりしませんでしたね(笑)。
ー 信頼してくださり光栄です!S様の場合、ご予算の範囲内で希望条件に当てはまる物件がたくさん出てくるわけではありませんでしたよね。
奥様:私たちの一番の要望は広さでした。賃貸の頃は、60㎡くらいしかなく、物が納まりきらなくて手狭だったので、漠然と80~90㎡は欲しいと考えていました。担当者さんと一緒に内見を何度かするうちに、広さの感覚やチェックポイントなどもだんだんと分かってきました。主人は背が高いので、特に天井高はどのぐらい上げられるか気にして見ていました。
ー ほとんどのお部屋の天井を壊して、躯体現しの上に塗装仕上げにしていますものね!広さ以外に、眺望など物件探しの際の拘りはおありでしたか?
奥様:西側で探そう、という思いはありました。上石神井の街にある程度の馴染みはあったものの、それまでこの街の物件を見たことがなかったんです。ただ、担当者さんにすごくお勧めされて、当時住んでいた武蔵関の隣駅だし、とりあえず見に行ってみよう、と。
ご主人:眺望について、優先順位は特には高くなかったのですが、自分が高所恐怖症であることを忘れるぐらい部屋に入ったときの眺めを気に入りました。これに広いバルコニーがあったら完璧だったのですが、広さも80㎡以上で条件を満たしているし、それまで見た物件の中で一番縁を感じて、購入を決断しました。
ー 生活圏や生活スタイルはほとんど変えずに、立地を少しずらしたことで出会えた物件だったのですね。
ー お二人は地方から出て来られて、東京にマンションを購入されましたが、将来的にはどのようなヴィジョンをお持ちですか?
ご主人:実は毎日のように考えているのですが、いま東京にマンションを持ったので、あとは週末に遊びにいけるような田舎の拠点も欲しいですね。実はその夢の一歩として、数年前に長野の山間に土地を買ったものの、まだ手つかずの状態なんです。最低限の大きさと設備でいいので、一戸建てかコンテナハウスなんかも良いかも。
ー 自然が溢れる環境やアウトドアがお好きなS様らしい暮らし方で面白そうですね!その二拠点生活、ぜひ実現させてください!本日はありがとうございました。
解体前のS様邸は、細かく分けられた個室によって せっかくの日当りと眺望の良さが窓の近く以外では感じられず、 81㎡の広さを活かしきれていない窮屈さがありました。 S様の住まいに対するご要望を伺っていく中で、家族で 一緒に過ごす時間や顔が見える距離感を大事にされていると感じ、リビングの一角には、緩やかに区切った「ファミリーホール」と名付けた 第二のリビングのような空間をご提案させていただきました。 これは、子供部屋、寝室、WIC、水廻りは玄関側と躯体壁の奥にパズルのようにコンパクトにフィットさせたことで生まれた LDKのゆとりをうまく活かした空間でもありました。 音楽やアウトドアなどの趣味を家族で楽しむ、仲の良いS様。 楽器を弾いたり、工作をしたり、勉強をしたり、PCを使ったり… 家の中心にある「ファミリーホール」が、お子さんが大きくなっても、 自然と家族が集まり、存分に使い込んでいただける存在になってくれたらいいな、と思います。
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