団地マニアによる団地フカボリレポート
団地マニアスタッフが東京近郊でみつけたおすすめ分譲団地をフカボリする「マニアおすすめ団地」シリーズ。今回は団地が多い江戸川区内の川沿いエリアに建つ「メゾン・リバーサイド」を不動産担当の栗原がレポートします。
メゾン・リバーサイドとは、東大島駅を最寄とした1989年に竣工された江戸川区の団地の一つ。 その名のとおり東京湾に注ぐ一級河川である荒川と旧中川の間に位置し中高棟・高層棟の1〜5号棟までの計4区画で構成されています。
   東側荒川沿いの1号棟を始めとし、すぐ隣にショッピングセンターとなっている2号棟、中高層棟である3・4・5棟とそれぞれ続きます。お花見の季節になると敷地からすぐの荒川沿い南北約2kmに渡って植樹された桜・小松川千本桜を存分に楽しむことができます。(団地東側・荒川沿いに位置する1号棟の各住戸からは直接見られます!)
 広大な公園と囲むように作られた団地群の中にあり、そのなかでもメゾン・リバーサイドは、高層棟である1号棟と中高層棟である3・4・5号棟の計4棟で構成され、それらの棟をつなぐアプローチ、中庭など建物・敷地、そして周辺の環境など魅力もたくさん。今回はそんなメゾン・リバーサイドをご紹介します。
この団地の始まりは昭和44年に端を発する、荒川と隅田川に囲まれた江東デルタ地帯の災害対策・生活環境の改善・防災拠点整備を主目的とし、東京都が策定した「江東再開発基本構想」。そのなかで江東デルタ地帯のどこからでも30分以内に避難できる場所として、「亀戸・大島・小松川地区市街地再開発事業」と題した大規模な整備が行われました。
 旧中川をまたいだ「大島小松川公園」(約24.5ha!)を設け、災害時の避難場所と、レクリエーション広場をかねた広大な公園を中心とし、これを取り囲むように北側に中高層住棟の不燃建築帯、西側の密集市街地に近い側に高層耐火建築住棟を連続的に・・と計画的な街づくりを行いました。
 また加えて、災害時の非難道路になる都市計画道路に生活道路、公園・駅前広場の公共施設、教育面での公益施設を整備して良好な生活環境を目指し街づくりがされていきました。
 そういった背景もあり、ここの大規模な団地群一体は建物のバリエーションが豊かで、URの団地や都営住宅などのマンションが建ち並んでおり、じつは団地マニアの視覚的にも楽しい団地群でもあります。
最寄駅である都営新宿線「東大島駅」は、江東区と江戸川区の境である旧中川の上をまたぐ形で設置されており、出口が2箇所あります。それぞれの出口は距離が離れていて一方は江東区、もう一方は旧中川を超えて江戸川区側に。
   都営新宿線は都心を東西に抜ける沿線なので、新宿駅までは乗り換えなし・約27分、・東京駅までは乗換え1回・約20分、品川駅までは乗換え1回・約33分と都内の主要エリアまでは乗換え1回ほどでアクセスしやすい立地。周辺にはこのメゾン・リバーサイドのほかにも大型の集合住宅や戸建ての建物も多く、また都心の近くながら自然も豊富であることも手伝って、主にファミリー層が多いエリアなんです。
   江東区側の「大島口」方面には駅の前に大きな幹線道路である新大橋通りが走り、道沿いにはダイエーをはじめとしたお買い物施設や、駅の高架下にはちょっとした商店街なんかもあって便利。
 ▷「大島口」を出た街並み。新大橋通り沿いです。
 反対の江戸川区側の「小松川口」方面には大きな公園や川など自然が多く、それらに寄り添うように集合住宅が建てられています。この「小松川口」を出ると最初に目に飛び込んでくるのが、このメゾンリバーサイドです。
 駅からは小松川口を出てすぐに、敷地南西に位置する団地の玄関口にトニ・ワンショッピングセンターがあって、隣には大島小松川公園「季節の広場」というベンチが並べられた憩いの場もあるので、多くの人の行き交いを感じられます。
 ▷駅をでると目の前にあるのは「大島小松川公園」と「トニワン」でした
 団地に入るとこのショッピングセンターを利用する住民の方々も多く、普段の生活はこの団地の中で完結しているという方もいらっしゃる印象です。大きくはないけれど、生活密着型で便利なんでしょうね。
 では、敷地内に入ってみましょう。
    敷地内を散策していると管理と整備が行き届いていてきれいでちょっとびっくり。これだけの規模の団地だし雑然としてないかなあ…と来るまでは思ったのですが、全然、とんでもない!敷地を歩いていると植栽のお手入れはもちろんのこと、ゴミ一つだって落ちていない。各棟の敷地に管理員さんや清掃員さんらしき人がいて、お掃除をしている様子も見られました。  そのおかげもあって敷地内の道もきれいに整備されて、団地の造りもあってゆったりとした穏やかな雰囲気が流れています。ちなみに各棟にはそれぞれ専用の屋根・扉付きのゴミステーションが設けられていて、普段はゴミが視界に入ることも気にならなそうです。
   敷地とお隣マンションの「セーラ小松川」の間を走る歩道は4mほどの幅が取られていて、南北へ抜ける視界性も良く、子供だけで歩いていても安心できそう。この歩道沿いには各棟が並んでおり、隣のセーラ小松川も向かい合って建っているので、ちょうど道に向かって視線が集まるようなかたちになっています。
 また、敷地の西側に面した公園との間の道路も1車線のみでスピードを出す車も見受けられず、こちらも安心です。
 ▷右手の白い建物が隣地のセーラ小松川。敷地内の緑の多さに驚き!
 取材時には子供達だけのグループが何組かこの道を通って駅や公園の方へ行く姿を見かけました。中にはかけっこで遊んでいる子どもたちもいたり、なんとなく「敷地全体が家」という感覚なのかなという印象。
   高層階である1号棟は地上14階建・外廊下式の住棟で総戸数120戸の大型住戸。こちらはスキップフロア型でエレベーター停止階とそうでない階があります。三角屋根が特徴的で、荒川沿いから見るとそのボリューム感がわかります。ここの多くの住戸が荒川沿いに植樹された緑道に面しているので、春になると室内からは、千本桜の名のとおり一面の桜並木を楽しめそうです。
   2号棟にはトニ・ワンショッピングセンターという名のちょっとした商業施設になっていて、こちらには住戸がありません。まいばすけっとや信金なんかも入っていてちょっとした団地内のお買い物スポットになっています。
   3〜5号棟はエレベーターなしの6階建・一部は階段室型住棟となっています。5号棟のみ総戸数25戸と少し小さいものの、ほかの2棟はそれぞれ47戸ほどのサイズ感。でもその分、棟に囲まれた中庭があったりとプライベート感があります。階段室型棟は西側東側どちらにもバルコニーが設けられていて陽当たりも良さそうで静かな雰囲気が素敵。中にはメゾネットタイプの住戸もあるんです。
 こちらの3棟の西側には公園に面しているので、グリーンビューが楽しめそうです。
 
 ちなみに、駅からの玄関口である2号棟と3号棟の目の前には交番があり、日中はもちろん夜間でも安心できるのが嬉しい。1号棟の1階には集会所があり、それらとは別に3号棟と4号棟の間にも集会場が建てられています。
 団地内には2号棟に「トニ・ワンショッピングセンター」があります。 こちらの棟は先述のとおり住戸ではなく商業施設として使用されていて、中にはまいばすけっとや100均をはじめとしたお店や信金なんかも。ちなみに向かいの3号棟の1階には診療所だって歯医者さんだってあるんです。 一番駅に近い入口のためか、この敷地南西側にお店などが集約されているようです。
 また、「小松川口」の目の前にはコンビニもあり、大きな商業施設こそないもののちょっとした買い物であればこのあたりで完結しそうです。
 まとめて買い出しに行きたい時などは、旧中川にかかる新大橋を渡って駅の大島口方面へ行けばダイエー東大島店があります。
   この中にはダイソーやしまむらなどお店の種類も豊富なので、何かと重宝しそうです。大通り沿いには大島口の道路を挟んで向かいにドラッグストアもあったり、駅からの帰り道などのお買物にはこちらの方が良さそうです。
 駅だけでなく、団地から大島小松川公園を挟んで北側、自転車で5分ほどの距離にちょっとした商店街もあります。こちらにはスーパーのビッグエーやお惣菜屋さんなどのお店が並んでいます。駅方面だけでなく、用途や行き先によって日々のお買い物先を使い分けられそうでいいですよね。
   公園といったらもうこの「都立大島小松川公園」はこの団地を語る上でも生活の面でも切り離せないんじゃないでしょうか。
   この地区の再開発事業の根幹である、災害時の避難場所とレクリエーション広場を兼ねた広大な敷地には、遊具スペースはもちろん、BBQスペース、グランピングスペースまでなんでもある!ざっくりと区画だけでも6区画もあるんです・・!
 「小松川おひさま保育園」と隣接し遊歩道と植樹に遊具がある「季節の広場・南」、メゾン・リバーサイドの西側正面に位置し、大きなシンボルツリーとグリーンビューが楽しめる植樹と花々がある「季節の広場・北」、公園区画の北側に位置した広大な「自由の広場」、旧中川を挟んで「スポーツ広場」「テニスコート」「野球場」まで・・・。細かなスポットをあげればもっと出てきそう。ちなみにここも川を境目に江戸川区と江東区で分かれています。
 ▷メゾン・リバーサイド隣の「季節の広場・北」のシンボルツリー・クロガネモチの木です
 自由の広場は特にひらけていて、公園の周辺地域からの避難場所となるように土地のかさ上げをして造成された公園のため、高台となっていて視界も広がっていてとっても気持ちいい。
 沿道も広くきちんと整備されているので、小さなお子様連れでも安心してお散歩できそう。平日休日問わず家族連れやお散歩の方、ジョギングの方など多くの人で賑わっています。小さい子供がクタクタになって遊んで帰れる場所が、こんなに近くにあってうらやましい。
団地内には保育園はないものの、団地から5分ほどの距離に、駅を超え南側に私立「小松川おひさま保育園」があります。
   また、東京都認証保育所である「ソレイユナーサリー小松川」がトニ・ワンショッピングセンターである2号棟に入っています。こちらは2歳までが対象ですが、団地から一番近いので、卒園して保育園に行くまでにこちらでお子さんを預けられる方も多いそうです。
 駅とは反対になりますが、歩いて15分ほどのところに「区立小松川第二保育園」もあります。
※ ちょうどこのエリアは駅の出口で江東区と江戸川区に分かれるため、もし希望の入園先などがある場合には事前に注意が必要ではあります。
幼稚園では小松川めぐみ幼稚園が団地の敷地南側から1分ほどの距離にあります。近くて便利。橋を渡り旧中川を超えると江東区なので、江東区の方の幼稚園に通わせている方も多いそう。
 この団地の子供たちは、学区である区立小学校「小松川第二小学校」、中学校は「小松川第二中学校」とそれぞれ通学することに。小学校へは団地からは大島小松川公園を越えて、徒歩約15分ほどの距離。中学校も小学校から少し東へ進んだ先にあり、どちらもきちんと歩道が整備された、比較的大きな通りが通学路で安心です。
▷リバーサイドならではの開放感!
 防災拠点整備のマスタープランを基に、UR都市機構や東京都などが開発に当たった大規模ニュータウンということもあって避難拠点としても利用できる大規模な公園のほか、周辺には緑豊かな自然があり、生活・住宅面を含めて見返すと都内でもなかなか貴重な環境ではないでしょうか。都心へのアクセス面でも、電車でおおよそ30分前後で主要な各都心エリアへ行けるのも嬉しいですよね。
 ▷団地と荒川の間には小松川の千本桜が。地域の方の憩いの場になる東屋もありました
 大きな団地群のひとつとして存在しているものの、ぎゅっと詰め込まれてあるような閉塞感はなく、それぞれの敷地の間にしっかりと幅をとって整備された歩道や緑道もあって、歩いている時に見上げると空もこころなしか広く感じられ、穏やかな空気感が流れているのも特徴的。お仕事は都心で、プライベートは緑あふれる環境でという方にはファミリー・カップル・シングル問わずおすすめしたい団地の一つです。
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